火野神社水泳部オープンウォーター編第6話
火野神社の居間。
らんまはすでに寝室へ。
今日は仕事も神社の用事もあり、珍しく早寝だった。
そーっ……
寝室の襖を少し開ける。
ら「すー……すー……」
レ「寝たわね。」
完全に熟睡。
そしてスマホを取り出した。
レ「乱麗、未麗。」
ピコン。
レ「キッチン集合。」
数分後。
キッチン。
冷蔵庫の明かりだけがぼんやり照らしている。
乱「ママ、どうしたの?」
未「お腹空いた?」
レ「違う。」
レイはテーブルに座る。
レ「極秘会議よ。」
乱「お?」
未「極秘?」
ゴソゴソ
スポーツバッグから写真を取り出す。
そこには。
銭函海岸で撮った写真。
愛子たちとの集合写真。
乱「海!」
未「きれい……」
レ「今日行ってきたの。」
乱「ママだけ!?」
未「ずるい!」
レ「美奈子たちに呼び出されたのよ。」
レイは笑う。
レ「でね。」
乱「?」
未「?」
レ「今度二人も来なさい。」
乱「行く!!」
即答。
未「早いよお姉ちゃん。」
乱「だって海だぞ!?」
レ「しかも。」
乱「?」
レ「オープンウォーターの選手がいる。」
未「競泳じゃないんだ。」
レ「枝野愛子さん。」
乱「強いの?」
レ「かなり。」
未「会ってみたい。」
レ「それと。」
ニヤリ。
乱「あ。」
未「何か企んでる顔。」
レ「パパにはまだ内緒。」
乱「!!」
未「やっぱり。」
レ「みんなで海で遊んで。みんなで練習して。楽しそうな写真をいっぱい撮る。」
乱「なるほど。」
未「なるほど。」
レ「そうしたら。」
乱「うん。」
レ「パパが気になり始める。」
乱「確かに。」
未「パパそういうタイプ。」
レ「家族全員楽しそう。自分だけ留守番。その状態が続く。」
乱「絶対来る。」
未「来るね。」
レ「でしょ?」
その時。
廊下から。
ガタッ。
3人「!?」
襖の向こう。
ら「……。」
レ「聞いてた?」
ら「聞いてねぇ。」
乱「嘘だ。」
未「絶対聞いてた。」
らんまは眠そうな顔。
ら「水くみに来ただけだ。」
コップに水を入れる。
ら「好きにしろ。」
レ「え?」
ら「海でも何でも。」
乱「パパ来る?」
ら「行かねぇ。」
未「本当?」
ら「本当だ。」
そう言って寝室へ戻る。
襖が閉まった後。
レ「……。」
乱「……。」
未「……。」
3人同時。
「そのうち来るね。」
そして火野家の"らんま海包囲網作戦"が、静かに始まるのだった。
呪文
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