火野神社水泳部オープンウォーター編第3話
まこと、亜美、美奈子、うさぎの4人は再び海へやってきた。
遠くには白波。
前回来たときより少し風が強い。
砂浜では枝野愛子が準備運動をしていた。
愛「おはよう!」
4人「おはようございます!」
愛子は4人の水着を見る。
愛「あれ?みんな競泳水着なんだ。」
う「そうだけど?」
愛「海だと結構傷むよ?」
う「えぇっ!?」
美「塩水ってそんなにヤバいの?」
愛「うん。塩分もあるし砂もあるし。」
亜「なるほど……」
愛「プールより生地の消耗は早いかな。」
ま「あっ!」
愛「?」
ま「なら火野神社水泳部で作ったタフスーツがある!」
愛「それいいね!」
ま「らんまがよく着てるやつ!」
愛「アリーナのタフスーツは本当に丈夫だよ。」
美「今度それ着ようかな。」
亜「今日は仕方ありませんね。」
ま「次からそうしよう!」
愛「うん!」
愛子は海を見た。
ザバーン!
少し大きな波が打ち寄せる。
愛「今日は海がちょっと機嫌悪いな。」
う「機嫌?」
愛「海って毎日違うの。」
亜「確かに波高も昨日より高いですね。」
愛「だから今日は遠くまで行かない。」
ま「え?」
愛「波打ち際で練習。」
美「泳がないの?」
愛「泳ぐよ。」
ニヤリ。
愛「でもまず海に慣れる。」
数分後。
ザバーン!!
波をまともに食らう。
う「ぎゃーーー!!」
美「ぶはっ!」
亜「しょっぱ!」
ま「うおっ!」
愛「はい、これが海ですw」
4人「理不尽ーーー!!」
愛「オープンウォーターはね。」
愛子は波を指差した。
愛「波と喧嘩しない。」
ま「喧嘩しない?」
愛「競泳選手は水を押して進む。」
亜「はい。」
愛「でも海は押し返してくる。」
美「なるほど……」
愛「だから海に合わせる。」
う「難しい……」
まずは浅瀬で浮く練習。
次に波に合わせて呼吸する練習。
そして。
愛「最後はブイを見る練習!」
ま「泳がないのに?」
愛「オープンウォーターは前を見る競技だから。」
亜「競泳と違いますね。」
愛「前が見えないと迷子になるよ。」
う「私絶対迷子になる。」
美「私も。」
ま「いや、美奈子は方向感覚あるだろ。」
美「海だとわかんないって!」
そして練習終了。
愛「初日としては上出来!」
ま「全然泳いだ気がしないのに疲れた……」
亜「波に体力を奪われました。」
う「プールの方が楽……」
美「これ10kmとか無理じゃない?」
愛子は笑った。
愛「みんな今そう言う。」
ま「え?」
愛「でも海を好きになった人は、みんなまた来るんだよ。」
その言葉に。
まことは沖を見た。
どこまでも続く青い海。
ま「……うん。」
愛「?」
ま「また来る!」
愛「よし!」
こうして木野まことたちのオープンウォーター修行は少しずつ始まっていくのだった――。
呪文
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