便意我慢小説0025
時計の針は午前7時15分。
高校2年生のユキは、1分刻みの朝のタイムスケジュールの中で、人生最大の危機を迎えていた。
下腹部の奥底から、ズン、と重い地響きのようなシグナルが伝わってくる。紛れもない、強烈な便意だ。
「ご、ゴメン、お姉ちゃん! あと5分……いや、10分待ってて……!」
ブリッ……ブリブリッ、ボチャンッ……。
家で唯一のトイレのドアの向こうからは、妹の声と気持ちよさそうな排泄音が聞こえてくる。
「じ、10分なんて待てるわけないでしょ! 早くしなさいよ!」
ユキはトイレの前でお尻を押さえてモジモジと便意を堪えるが、ギュルギュルとお腹は荒れ狂い、締めつけた肛門を盛んにノックする。
(き、昨日あんなに食べるんじゃなかった……‼︎)
漏れそうなウンチを必死に我慢しながら、ユキは昨日の夕食──ママお得意の激辛麻婆豆腐を食べすぎたことを後悔する。だがそんな思いは、今の『便意我慢の試練』の辛さを微塵も和らげてはくれない。
──ギュルルルル……!キュゥウゥゥ……‼︎
「も、もう待ってらんない!こうなったら……‼︎」
とうとう我慢の限界に達したユキは叫びながら、制服のスカートを翻して玄関へ突進した。靴べらを使う余裕なんてない。ローファーの踵を思い切り踏み潰しながら、無理やり足をねじ込む。
スマートフォンと定期券をひったくるように掴むと、ユキは家の鍵を開けた。
「いってきます!」
バタンッ‼︎
けたたましい音を立ててドアを閉め、ユキは朝の住宅街へと飛び出した。駅のトイレに辿り着けるか、それとも『恥辱のお漏らし』か。冷や汗をだくだくと流しながら、彼女の「絶対に負けられない戦い」が幕を開けた。
呪文
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