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便意我慢小説0019

使用したAI その他
「んぅ……っ、嘘、でしょ……あっちも、こっちもっ……!」
 病棟の南側、リネン室の陰で、4年目の看護師・チサは完全に涙目になっていた。
 先ほどからスタッフ用トイレを求めて館内を彷徨っていたが、どこもかしこも満室か故障中。お腹の中では、朝からの激務で限界を迎え、限界突破した巨大な質量(ウンチ)が「ギュルルルル!」と今にも決壊しそうな咆哮を上げていた。
(もう、1歩も歩けない……っ! 次の波が来たら、ここで漏れちゃう……っ!)
 チサは白衣の裾をぎゅっと握りしめ、両膝をこれ以上ないほど内側にきゅうっと擦り合わせた。つま先立ちのままお尻の穴をギチギチに締め上げるが、カチカチに固まった先頭集団が容赦なく出口の門を内側からぐりぐりと押し広げてくる。
 大人の女性として、そして看護師として、廊下で大惨事を引き起こすことだけは絶対に避けなければならない。
 パニック寸前のチサの目に、リネン室の棚の奥に置かれた「ある物」が飛び込んできた。
 ──それは、寝たきりの患者がベッド上で排泄するための、プラスチック製の患者用オマルだった。
(な、何を考えてるの、私……っ!? でも、もう……背に腹は変えられないっ……!)
 人としてのプライドと、今すぐ襲いかかる社会的死への恐怖。天秤にかけるまでもなかった。
 チサは周囲に誰もいないことを確認すると、みっともなくお尻を両手でぎゅっと押さえ、もぢもぢと腰をくねらせながらリネン室へ滑り込んだ。
 カチャリ、と内側から鍵を閉める。
 薄暗い部屋の中、チサは震える手でオマルを床に置いた。ぱんぱんに固く張り詰めたお腹からは、ゴロゴロと激しい地鳴りが鳴り響いている。
 一刻の猶予もない。チサは爪先立ちの不安定な姿勢のまま、濡れた汗で肌に張り付く下着を、一気に膝元まで引き下ろした。
「は、あ……っ、ふぅ……っ!」
 露わになったお尻を、床のオマルへと向けてゆっくりと落としていく。
 思春期の少女のように頬を真っ赤に染め、大人の女性が患者用のオマルを跨いでウンチをしようとしている……その猛烈な羞恥心と、ようやく解放されるという安堵の吐息が漏れた、その瞬間だった。
 ──ガチャガチャガチャッ!
「チサちゃん⁉︎ 入ってるの⁉︎ 急患の準備で、ここにストックしてある防水シーツが必要なの! 開けて!!」
 外からドアノブを激しく回すのは、先輩看護師のサエだった。
「ああっ……ちょっと……っ、いま、無理ですっ……ぅ!」
 チサは悲鳴を上げると同時に、内側からのツマミがカチャリと外れてしまった。
 勢いよく開くドア。
 次の瞬間、サエの目に映ったのは、床に置かれた患者用オマルの上で、お尻を丸出しにしているチサの姿だった。
「え……っ、チサ、ちゃん……?」
「あ……っ、うあ…………っ」
 目と目が合った瞬間、あまりの羞恥心にチサの頭の中は真っ白になり、限界を迎えていた下腹部から「キュウゥゥ……」と、情けない音が部屋の中に響き渡るのだった。

呪文

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