小説『御手洗ナゾルはニャンノ世界で生きる』【ニャンノ世界】
御手洗家の長男で上に六人の姉がいる。コココ世界ではという厄介者扱いされていて猫神ニャンノは彼が不憫で堪らないとなって、
ニャンノ世界の御手洗家で育てることにしたのだ。
ちなみに彼がゴシックでツインテールなのは、御手洗ゆりなに憧れて女装している。
GPU学園で、菜摘やししょちゃんと仮想世界でゲームをしている。
ナゾルくんが写真を撮っているのは単純な思い出づくりではなく、存在証明の為の記録活動だった。
「姉ちゃん写真撮るね」
「ピース!」
パシャリ
何気ない日常、仮想世界で紡がれる〈もしも〉の世界線にて、ナゾルは思う。
こうして、存在できているのは奇跡であって、時に理不尽が襲った時、カミに対する試練なのではないかと…立ち止まらせるための終止符を与えたのではないかと思ったのだ。
これは、単純なる空想であって現実ではない、しかして、別の世界線では無視され不条理な扱いを受けていたのかもしれないと思うと、こうして、ニャンノ世界でいきれることに、姉と一緒に写真に映ることができて幸せなのかもしれないとナゾルは思った。
「ナゾルの作ったゲーム面白いね、体動かすの楽しいよ」
晶がTrainingから帰ってきた
GPU学園は怪異や異常存在に溢れてるため、ゲームが苦手でも、体をスキャンしアバターが操作キーの役割を果たしており直感的な操作が可能である。
「パプルハドムの調子はどう」
「絶好調だよ、マルとのバトルで負けた借りを返せそうだ」
晶は満足そうな顔を浮かべているのを見てナゾルは安心した
「ゲーム苦手でも楽しめる作品にしてみたんだ」
箱庭、場所を用意し、その中で各々の願いや思い、時には歪みすらも世界となる、情報の箱庭
「〈もしも〉に否定が入ったら、世界は閉じてしまうからね」
ナゾルは、ゲームコントローラーを握ってゲームを起動させる。
「どうしたのナゾル?」
菜摘が心配そうに彼の顔を見つめる
「いや、なんとなくね…拒否されてる気分を感じたからね…」
「そんなことないよ、ナゾルは毎回、凄いもん作ってたし、それに、ブライ藩で真面目に奉公していたとか褒められてたよ」
「それでも、悲しい時は悲しいんだよ」
バッドエンドやグッドエンド様々な物語の在り方がある、各々あって、各々存在する正義がある…
感じ方も各々、むしろ、感じないで見てられる方が幸せなのかもしれない…
思うところがあるからこそ、仮想世界というものは構築され、救われたいからこそ、優しさに生きようとするのかもしれない…
そんな文学的な思いを抱きながら、ナゾルは脳裏に浮かぶ、可能性を追及する。
悲劇は想像を生み、空想の海を育てる…彼らの思考の外を出る
群体じみた想像の枠を出て、船を出す、そうした数多の虚無と悲劇を背負ながらも進む、ナゾルをこれからも受難と苦難が襲うだろう
だが、少なくとも、ニャンノ世界に生きる彼はまさしく魂のある生命であり、彼には御手洗晶と御手洗菜摘、御手洗家とニャンノ世界があるのだ。
無機物にただ、無情にも捨てられる生き物ではないのだ…
ゆえに彼らは進みゆく…既存概念すらも越えた涙を乗り越えし先へと進むためにゲームコントローラーを握る。
「ぷう~強いなナゾルは」
「それほどでも~」
「褒めてないよ!」
菜摘と晶、ナゾルはGPU学園で、
仮想の箱庭を謳歌する…
〈もしも〉が集う群像劇…
カミは何を思うだろうか
怒りの逆鱗を振りかざそうとも
涙の狼煙を挙げようとも
己の感じたことを信じて進むのが物語たるものなのだとしたら
空想は無限大であり
各々の世界が在って良いのかもしれない…
(猫メモ)
本作はミラさんの作品
『2人の旅』
https://www.chichi-pui.com/posts/5d4d5bb9-e2f7-4d53-84d4-34b8f51028af/
ナゾルくんが散々な言われようであったので、ニャンノ世界線で救われるルートを書いた次第です。2人の旅では、常時、無視され続ける在り方がどこか悲しくなって、3人の編集をしてきた私にとっては、見ていて辛くなるものを感じるものでした。
だからこそ、ニャンノ世界線では、ナゾルをうちの子にして抱き締める覚悟で書いていたのです。
(追記)
正史世界での謎の少年(ナゾル)は幽霊ということが原作者ミラさんのコメントで判明しました。ニャンノ世界では御手洗家の長男もとい末っ子として育成していきたいなと思います。
ミラさんの作品
『2人の旅』の続編
『不思議な出会いと別れ』
https://www.chichi-pui.com/posts/ccbbb599-28d1-4a8e-8946-7816e6136d34/
アキなつの傍らにいる人物の
今までの謎が明かされる作品で、
謎の少年編のナゾルくんの過去はどんなものだったのかと考察からの創作するきっかけにもなるのかなと、ナゾルくん界隈が盛り上がるやもしれないと感じ、オススメです✨
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