★満たされぬ渇望
「ふぅ〜、今日もたくさん買ったねぇ」
買い物袋を抱えながら玄関を潜ると、陽太の軽快な声が背中から聞こえた。金髪のロングヘアが夜風に揺れる。キャミソール一枚の肩にまとわりつく髪を払いながら、私は「ありがと」と小さく返した。
陽太とは大学時代からの知り合い。今は同じ出版社に勤める同期社員でもある。親友以上恋人未満——そんな微妙な距離感が心地よいからこそ、何度か誘われて部屋飲みに応じている。
「あー疲れた!ビール開けよっ」
冷蔵庫から取り出した缶をぶつけて乾杯する私たち。仕事の愚痴、同僚の噂話……次第に会話は弾み、いつしか私の手元には空き缶が4本並んでいた。
「ねえ、梨央……いつもよりペース早くない?」
陽太の声にハッと我に返る。確かに今日は酔いの回り方が早い。久しぶりの休日に羽目を外しすぎたのか。
「ちょっとトイレ行ってくる」
立ち上がろうとした瞬間、視界が歪んだ。壁に手を付く前に陽太が私の腕を掴む。
「大丈夫!?ほら、座って」
強引にソファへ押し戻される。体温が急上昇しているのが自分でもわかる。ミニスカートの中で太ももが火照っていた。
「少し横になれば?」陽太の優しい囁き。
それだけなのに——何故だろう。お腹の奥底がキュンと疼いた。アルコールが神経を麻痺させ、普段なら決して考えつかない妄想が脳裏を駆け巡る。
(もし今ここで……)
「……ねえ陽太」震える声で呼びかけた。「見てほしいものがあるんだけど」
陽太が眉を上げる。「何?」
「その……私の……」恥ずかしさで言葉が詰まる。「女の子のカラダがどうなってるか」
室内の空気が一変した。陽太の喉仏がゴクリと動く。
「本気?」
うなずく私。すでに理性の半分は夢の中だった。
「じゃあ……見せて」陽太の低い声。
◇
「お願い……見てて」
震える指でミニスカートの裾を掴む。ゆっくりと下ろす布地が太ももを滑っていく。パサッという乾いた音とともに床に落ちた時、白いレースのショーツだけになった下半身に陽太の視線が突き刺さった。
「日焼け跡、エロ……」
彼の呟き通り、肩と鎖骨周りには水着の境界線が浮かび上がっている。羞恥に顔を赤らめながら、キャミソールの裾を持ち上げた。
「もう!やだ……こっちも……見てて?」
「うん」
トップスゆっくりと引き上げる。ブラジャーがない胸がぷるんと揺れ、薄桃色の乳首が露わになった。陽太の喉がゴクリと鳴る。
「ワタシッて魅力ないかなあ……」
突然口をついて出た言葉に、自分でも驚いた。でも止まらない。
「半年前にカレと別れてからずっと一人ぼっちで……」
「え、そうだったの?知らなかった」
陽太が意外そうな顔をする。そう言えば誰にも言ってなかったかもしれない。
「だって言ったら慰められるじゃん?それが嫌で……」
自嘲気味に笑うと、陽太の表情が曇った。
「だから俺のこと家に呼んだの?寂しさ紛らわすために?」
「そういうわけじゃ……でも」
言いかけて唇を噛む。確かに深層心理では求めている部分もあるのかもしれない。
「陽太はどうおもう?ワタシって魅力ない?」
質問の答えを求めて見上げると、彼の目が真剣だった。
「正直言うと……」
言葉を選ぶように一旦区切り、陽太がゆっくり口を開く。
「魅力ありすぎて困るくらいだ」
彼の言葉に子宮が熱くなる。
「えっ……」
皮膚が擦れる微かな音が部屋に響く。自分の指先が乳輪の縁をなぞると、全身に電流が走った。円を描くように乳房全体を揉みしだき、時折強く引っ張る。
「あっ……陽太、もっと……もっと見て」
言葉が勝手に溢れ出る。もう理性はほとんど機能していない。左手がショーツに伸びるのを感じながら、右の乳房にも指を這わせた。
「おっぱい、こんなに硬くなってる」陽太の声が興奮に震えている。
「自分で気持ちよくしてる梨央……最高」
乳首を摘まんだ瞬間、鋭い刺激が脳天を貫いた。反射的に身体が仰け反る。
「ひゃあっ!」
「痛かった?」
「違う……気持ちいい……」
認めてしまえばもう止まれない。両方の乳首を交互に捻りながら、ショーツのクロッチ部分へと指先を這わせる。湿った感触が伝わってくる。
ショーツを少しだけ下ろすと、糸を引いて離れる秘所の粘膜が見えた。アルコールの匂いと女の匂いが混ざった独特の香りが漂う。
「ここも……見たい?」
自問自答しながら、人差し指と中指を同時に秘唇に沈めた。
「あぁんっ!」
粘液が絡みつく生々しい音が部屋中に響く。出し入れを繰り返すほどに濡れ光る指先が、淫靡なリズムを奏で始めた。
「いやらしい音……」陽太が呟く。「グチュグチュって」
「聞かないで……恥ずかしい」
そう言いながらも動きは激しくなるばかり。Gスポットを探るように内壁を押すと、体が小刻みに痙攣し始めた。
「そこ好きなんだ?」陽太の声が低く甘くなる。「自分の気持ちいいとこ、覚えてるんだね?」
肯定する代わりに指を三本に増やす。掻き回す度に透明な汁が溢れ出し、尻まで垂れるのを感じた。
「ああっ!イっちゃうかも……陽太、イっちゃう!」
絶頂が迫る中、不意に重要なことを思い出した。昨夜届いたばかりのランジェリーショップの紙袋が足元にある。衝動に任せてそれを手繰り寄せると、中から玩具の箱を取り出した。
ピンク色の卵型ローターは、まだ包装も剥がされていない。ビニールの擦れる音が、静まり返った部屋にやけに大きく響いた。
「へぇ、こういうの買うんだ」
陽太の声に、わずかな好奇心と期待が混じっている。アルコールで鈍くなった思考が、さらに泥のように重く濁っていくのを感じた。
「たまにね……一人で……」
言葉がうまく続かない。「ネットで見て……買ってみたんだけど」
まだスイッチを入れていないのに、下腹部が疼いてしまう。潤滑液を塗るのも忘れ、直接秘部へと運ぶ指先が緊張で冷たくなっている。
「……スイッチ入れてみていい?」
陽太が無言で頷くのを見て、親指の腹で電源ボタンを押し込んだ。ヴヴヴ……と低い唸りが起きた瞬間、全身に鳥肌が立つ。こんな小さな機械の振動が、どうしてこんなにも官能を煽るのか。
「あ……すごい……」
先端が花弁の中心に触れた瞬間、腰が跳ね上がった。強烈な痺れが背骨を駆け上がり、肺から掠れた吐息が漏れる。陽太の視線が容赦なく突き刺さり、羞恥と快感が入り混じる。
「そこ……直接当てるの?」
彼の問い掛けに応える余裕もない。指先を操り、入口近くをゆるゆると撫でる。振動音が増幅して室内に響くごとに、私の呼吸も乱れていく。
「んっ……はぁっ……ああ……」
クリトリスの周辺を彷徨わせるたび、くぐもった水音が立ち昇る。ショーツ越しでも分かるほど湿った布地が、摩擦によってさらに音を立てる。
「やば……音、聞こえる?」
陽太が膝を進めた。その距離感に緊張が走り、ローターを持つ手が一瞬止まる。
「グチュッて……やらしい音してる」
彼の言葉に、全身の血液が一気に頭へ昇った。思わず爪先が丸まり、無意識に脚が閉じようとする。しかし同時に、さらなる刺激を求めている自分がいる。
「入れても……いい?」
誰にともなく確認すると、陽太の喉仏が大きく上下するのが見えた。肯定と取った私は、ショーツを横にずらして割れ目に沿わせる。プチンと粘液の糸が切れる音。
「んっ……あっ……入って……」
狭い入口が拡がる圧迫感と、内部で暴れる振動が融合して脳天まで届く。金属ではないプラスティックの柔らかい質感が、却って体内の襞一つひとつに振動を伝えやすい。
「くっ……はぁっ!ああっ!」
快感が波紋のように広がり、全身が痙攣し始める。ローターを押さえつける指が汗で滑り、中へ深く突き刺さってしまった。
「ああっ!深すぎる……!」
痛みと快楽の境目が溶けていく。太ももが痙攣し、内股から熱い滴りが床へポタポタと落ちていくのが見えた。
「梨央ちゃん、潮まで……」
陽太の声が遠くなる。視界がチカチカと明滅し、限界が近いことを知らせる信号が点滅する。
「やっ……イクッ!もうダメッ!!」
叫ぶような絶頂の寸前、思い切ってスイッチを最大出力へと切り替えた。ブウゥゥッと轟音のような振動が下腹部を襲い、ついに堰を切った。
「あああぁぁっ!!」
弾けるような快感と共に、大量の液体が弧を描いて迸った。ビュッ、ビュビューと二度、三度と続く噴射が陽太の足元まで飛び散る。それでもローターの震動は止まらず、絶頂の余韻を苛め続ける。
大量の潮吹きで床が水浸しになった。アルコールと情欲の嵐が収束に向かい、意識が急速に現実に引き戻されていく。ローターの震動を止めると、疲れ果てた身体がソファに沈んだ。
「……ごめん、汚しちゃった」
弱々しく呟くと、陽太は意外な反応を見せた。拭く動作もなく、むしろ屈み込んで床の水溜りに指を伸ばす。
「綺麗にしてあげようか?」
その提案は冗談に聞こえないほど真剣だった。彼の眼差しが異様な熱を帯びている。恐怖よりも興奮が先立ち、思わず腰が引けた。
「えっ……そこは」
言い終える前に陽太の唇が内腿に触れた。舌先が慎重に肌を這い、濡れた痕跡を辿っていく。
「んっ……ああっ!」
熱い吐息が敏感な粘膜を直撃する。膝がガクガクと震え、バランスを保とうと必死になる。彼の手が腰骨を掴み固定しようとしていることに気づいた時、遅れて羞恥心が蘇った。
「待って……これじゃ見えないかも」
陽太が無造作にショーツを足首まで引き下ろす。抗議の声も出せないまま、露わになった秘裂に視線が注がれるのが分かる。アルコールで鈍った感覚が一瞬で鮮明になり、鼓動が耳元で爆発した。
「すごい……光ってる」
彼の呟きとともに、厚みのある舌が入口をなぞり始めた。表面のザラつきが粘膜を刺激し、背筋に電流が走る。唾液と愛液が混ざり合うネチャネチャという音が脳内で反響する。
「やだ……そんな音出さないで……」
懇願しても効果はない。むしろ陽太の動きは加速し、肉厚な舌先がクリトリスを狙い撃ちしてきた。
「あぁっ!そこ……んんっ!」
尖った刺激に耐えきれず、ソファから落下しそうになる。慌てて肘掛を掴むと、陽太の両手が私の尻肉を左右に押し開いた。
「奥まで見えるよ……ヒクヒクしてる」
指先が入口を押し広げると、冷たい空気が内側まで入り込む。そのまま舌が深く侵入し、内壁を押し上げるように動いた。
「ひっ……それヤバイっ!」
ジュルッ、ヌチャッという淫靡な水音。逃げようと腰を引くたび、陽太が下腹部を押さえて離さない。
「ダメ……また出ちゃう……」
再び尿意のような衝動が訪れた。しかし今度はクンニによる外部からの刺激であり、制御が利かない。
「いいよ……出して?」
許可とも命令とも取れる囁き。次の瞬間、陽太の親指がクリトリスを捏ねくり、舌がGスポットを穿った。
「ああぁぁっ!出るっ!!」
高まる声と共に、勢いよく液体が噴き出す。ビュッ、ビュビュッと規則正しいリズムで陽太の顔を打ち付ける音が、頭蓋骨に響いてくる。
「すごい……2回目なのにこんなに出るんだ」
嬉しそうな声。それでも彼の舌は止まらず、むしろ噴き出す液体を貪るように吸い始めた。
「やっ……飲まないで……汚い……」
懇願に反して吸引の力を強める彼。ジュルジュルッという卑猥な音が追い打ちをかける。内部の快感が飽和点を超え、意識が霞み始めた。
「陽太……もう……」
助けを求める声に応じて彼が顔を上げる。濡れた唇から滴る液体を舌で舐め取り、悪戯っぽく笑った。
「次は梨央ちゃんの番だよ」
意味深な言葉と共に、彼はソファの正面に移動した。そしてゆっくりとベルトのバックルを外し始める。
「えっ……まさか……」
視線を向ける勇気が出ず、固唾を飲む。ジーンズのファスナーが下ろされるジーという音。次いでボクサーパンツのゴムが擦れる微かな衣擦れの音。
「見て……欲しいんだろ?」
挑発的な口調。意を決して見上げると、そこには硬直した男性自身が聳えていた。先端からは既に透明な液が滴り、陰毛が濡れて光っている。
「お……おっきい……」
思わず零れた呟き。以前付き合っていた元カレよりも確実に大きいサイズ。しかも皮膚が引き締まり、血管が浮き出るほど勃起している。
「触ってもいいよ」
差し出された剛直に恐る恐る手を伸ばす。指先が触れた瞬間、ドクンドクンと脈打つ振動が伝わってきた。熱さと硬度が想像以上のもので、思わず息を呑む。
「んっ……優しく」
陽太が小さく呻く。掌に収まりきらない質量感。握り方を変えながら上下に扱いてみると、先端から溢れる先走りが手の甲に垂れた。
「あっ……梨央、上手……」
褒められて少し自信が湧き、リズム良く扱き続けた。シュッシュッという皮膚が擦れる音が耳に残る。やがて陽太の腰が僅かに前後し始め、限界が近いことが伺えた。
「んん……そろそろ……イキそう……」
彼の喘ぎ声に刺激され、さらにスピードを上げる。親指で亀頭を撫でながら、残りの指で幹を握り込む。
「うっ……出るっ!」
低いうなり声と共に、温かい液体が噴射した。手の平から溢れ、指の間を伝って滴り落ちる。白濁した精液がねっとりと肌に貼り付き、独特の臭いが鼻腔をくすぐる。
「いっぱい出たね……」
勝利感に似た充足感。しかし陽太は息を整えながら微笑んだ。
「まだまだこれからだよ……今日は寝かせないかも」
その宣告にゾクゾクと背筋が震えた。征服されたい願望と、未知の快感への期待が交錯する。
「来て……陽太くん」
ソファに身を投げ出し、両足を開く。準備万端の秘裂が再び濡れ光るのが自分でも分かる。
「優しくするからね」
彼が身体を重ねてくる。重さと熱気が伝わり、胸が高鳴る。剛直の先端が入口に触れ、ジワジワと押し込まれる感覚。
「あっ……んんっ……入ってくる……」
肉棒の形状が内部を押し拡げていく。徐々に奥へと進むにつれ、骨盤全体が快感に支配される。
「くっ……締め付け凄い……」
陽太が眉根を寄せる。結合部からグチュッグチュッと卑猥な水音が立ち、二人の吐息が混じり合う。
「もっと……奥までちょうだい」
催促すると、彼が体重を乗せて一気に突き入れた。子宮口を叩かれる衝撃に背筋が弓なりに反る。
「ひぃっ!深いっ!」
圧倒的な存在感に思考が奪われ、獣じみた声が漏れる。陽太がゆっくりと腰を振り始め、内部の凹凸が擦れ合うたび、火花が散った。
「梨央ちゃんの中……熱くて柔らかい……」
恍惚とした呟き。パンパンッという肌のぶつかる音。汗と愛液が混ざり、滑らかな動きになっていく。
「あぁっ!そこイイ!もっとっ!!」
理性の壁が崩れ去り、本能の赴くままに叫ぶ。陽太の動きが加速し、耳元で荒い息遣いが聞こえる。
「一緒に……イこう」
甘い誘惑に従い、全身で彼を迎え入れる。Gスポットとポルチオを交互に攻められ、快楽の波が押し寄せる。
「来る……大きいの来ちゃうっ!」
絶頂の予感に身を捩ると、陽太の抱擁が強まった。お互いの心臓が激しく鳴り響き、その共鳴が頂点へ導いていく。
「出すよ……梨央、中に……!」
最終通告。内部で脈打つ肉棒の熱さを感じながら、全てを受け入れる覚悟を決める。
「来て……全部出してっ!」
互いの呼び声と共に、視界が白く爆ぜた。最奥を突かれた瞬間、今までで最も強烈な絶頂が襲いかかる。
「ああぁぁっ!!!」
魂が抜け出るような快感。陽太が苦悶の声を上げ、温かいものが流れ込んでくる。ドクドクと注ぎ込まれる精液の感触が、新たな興奮を呼び起こす。
「まだ出てる……」
余韻の中、陽太が弱々しく呟いた。それでも腰の動きは止まらず、最後の一滴まで搾り取ろうと蠢いている。
「んっ……まだ大きいままだね」
結合部から溢れる白濁液を眺めながら、再び昂ぶりを感じていた。二人の荒い呼吸が収まるまで、しばらくそのままで抱き合っていた……
【完】
呪文
入力なし