白い月が満ちる夜 1-4
私達の存在に気づいても驚く様子もなく振り返った
「あら、お嬢様、それと御学友の方も如何なさいましたか?」
「佐々木…!貴女は一体何をしているの!?それにここは…!」
近くにあった古びたテーブルに腰掛け舞元さんが捲し上げる
「ここはお嬢様のお父様、総一郎様がお造りになったお部屋…近々にはお招きしようと思いましたがそうですか…色々と手間が省けました」
フフフッ…と佐々木さんが笑みを浮かべるさっきまでの冷たい感じからみるみる高揚と歓喜の表情に変わる
「お嬢様が生を受けて17年と203日…遂に私たちの悲願へ向かって動き出すのです!嗚呼…お父様もきっとお喜びになるでしょう…!」
「貴女…何を言って…!」
対面する私にもヒシヒシと伝わるこれはもう…悦びと言うより狂気だ
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「さぁ!お嬢様!こちらへ来て私ともに行きましょう!ここから全てが始まるのです!」
そう言って佐々木さんは狂ったように笑いだした
地下の空間に笑い声が反響してこっちまで気が狂いそうになる…
「ですが…御学友の方はここより先にはお通し出来ません。ご退場を…いや少し眠ってもらいましょうか?」
「えっ?」
ピタッと笑い声が収まりこちらに向かい直すその表情は笑みが残ったまま初めて会った時のような冷たい感じを私にだけ向けている目が会った瞬間だ
「テケリ・リ テケリ・リ」
ぼとり
っと佐々木の上半身が床に落ちた
呪文
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