アイスポップハート
ジェシカは、ひらひらした水色の衣装を揺らしながら、誇らしげに水色のスティックアイスを掲げた。
「それ、ただのソーダ味のアイスじゃないかしら」
隣にいたセシルが呆れ顔で指摘する。しかし、ジェシカは聞く耳を持たない。
「違うわ。これは『北極からの贈り物』よ。ひと口かじるたびに、心までカチコチに凍りつくような体験ができるの」
彼女は目を輝かせ、さっそくアイスを口に運んだ。次の瞬間、ジェシカの表情が凍りつく。
「……つめたいっ! 脳みそまでキンキンするわ!」
「ほら言ったでしょう。でも、顔が真っ赤ね」
「これのせいで、私の知能指数が三くらい下がった気がするわ。どうしてくれるのよ!」
「三下がっても誤差ね」
セシルがため息をつきながら、自分も同じアイスを手に取る。
「でも、確かに火照った体には最高ね。この冷たさ、癖になりそう」
「でしょ? もう一本食べる?」
「遠慮しとくわ。お腹を壊したら大変だもの」
ジェシカはペロリとアイスを舐め、満足そうに笑った。
「やっぱり、この季節はこれで決まりね。お庭で食べるのが一番だわ」
「そうね。日陰でゆっくりしましょうか」
二人は並んで縁側に腰を下ろした。暑い日差しが少しだけ和らいだような気がした。
呪文
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