貧乳イジりだけは許さない第10話 #パイスラッシュの幻影
https://www.chichi-pui.com/dashboard/collections/40f64bf3-ecb1-4db4-8cc8-4725a5f96bdf/
たまにはコスプレをお休みして、私服でお出かけ!
わたしはメイ。今日はこれからオシャレなカフェで友達と女子会の予定!
可憐なフリル付きブラウスに、軽やかなプリーツミニスカート。そしてお気に入りの小さな肩掛けカバン!
街ゆく誰もが振り返るような、爽やかな初夏の美少女スタイル……になるはずだった。
歩きながら、ふと思いついてカバンのストラップを斜めがけに直してみる。
そう、アニメやマンガでよく見る、胸のボリュームを限界まで強調する魅惑の技術——通称『パイスラッシュ』。
……うん、わかってた。わかってたわよ。
悲しいかな、ストラップの場所が全く定まらない。本来なら豊かな谷間にカチッとホールドされるはずの紐が、遮るもののない完全なるなだらかスロープの上を、ツルツルと虚しく滑り落ちていく。
「はぁ……」
思わずため息をついて立ち止まったその時、
『あ、姉貴。こんなとこで何してんの?』
「えっ!? リ、リク!? ……み、見たのねっ!?」
『……は?(見たって何を?……あ……縞パン?)』
「……っ!! いいわよ、どうせアンタも心の中で大爆笑したんでしょ!
『おい見ろよ、あの絶壁女、パイスラッシュを決めようとして滑り台みたいにストラップ滑らせてやがるぜ!』って!!
貧乳が斜めがけカバンを持っちゃいけないっていう法律でもあるっていうの!?」
『……(そっちかよ!!) いや、カバンの持ち方なんて一言も——』
「うるさいわね! 確信犯よ!
いいこと!? パイスラッシュっていうのはね、溢れんばかりの果実をストラップという名の境界線で二つに引き裂くからこそ、神聖な破壊力が生まれるの!
それなのに何よ、このわたしのフロントパネルは! 斜めに紐を通したところで、引き裂くべき果実がそもそも存在しないから、ただの『シートベルトを真面目に着用した優良ドライバー』じゃないのよ!
アンタいま、前髪の奥で『お、あのシートベルト、安全基準100%のフラット設計だな!』って盛大に草生やしたでしょ! 憐れんだでしょ!?」
『……だから、言ってねーって。っていうか姉貴、声がデカい。通行人の視線がさっきから痛いんだけど』
「嘘よ! その泳いだ目は、間違いなく『谷間がないからストラップがただの直線だな』って冷ややかなツッコミを内包してたわ!
悪かったわね、ブラウスのフリルの厚みの方が、カバンのストラップよりよっぽど自己主張してて!
どうせわたしは、どんなにカバンを引っ張っても、胸元に『魅惑の凹凸』ではなく『清々しいほどの180度平原』が出現するだけの悲しき平面歩行者よ!
ああもう! 周りの視線が痛いのはアンタのその冷酷な心のせいよ! 恥をかかせたリクにはレッドカード! 今すぐこのお洒落ストリートから一発退場を命じます!!」
『……(いや、周りの視線が痛いのは、駅前で「谷間が!パイスラッシュが!」ってクソデカボイスで叫んでるからだよ! ほら見ろ、向かいのタピオカ屋のカップルが完全にドン引きしてスマホで撮ろうとしてるぞ! 俺が恥ずかしさで死にそうなんだよ!)』
「なによその、核心を突かれて顔を真っ赤にしてる沈黙は!
友達との約束があるからわたしは行くわ! 明日から毎日豆乳を浴びるほど飲んで、カバンのストラップが引きちぎれるレベルの爆乳になってやるんだからっ!!」
『……あ、ああ、はいはい。……とにかく、早くその、風が吹く前に歩き出せよ。じゃあな』
(恥ずかしさの限界を迎えて頭を抱えながら、足早に去っていくリクの背中を睨みつけつつ、わたしは「カバンの位置を数ミリ単位で調整する」という名の不毛な試行錯誤を、お洒落な街角で堂々と続けるのであった。)
呪文
呪文を見るにはログイン・会員登録が必須です。
イラストの呪文(プロンプト)
イラストの呪文(ネガティブプロンプト)
- Steps 30
- Scale 7.0
- Seed 773721815
- Sampler Euler a
- Strength
- Noise
- Steps 30
- Scale 7.0
- Seed 773721815
- Sampler Euler a