爽快な背中
リコは大きく伸びをしながら、違和感の正体を探った。愛用している薄手の服が、今日はやけに風通しがいい気がする。
「えっ、ちょっと嘘でしょ」
鏡に映った自分の後ろ姿を見て、リコは目を見開いて固まった。肩から腰にかけて、布地が大胆に裂け、下に着ているものが丸見えではないか。
「……もしかしてこれ、最新のハイファッション?」
ベッドの端に座っていたクマのぬいぐるみに向かって、すがるように話しかける。
「ねえ、聞いてる? この大胆な肌見せスタイル。あたし、今日からこれが世界の流行になるって確信してるんだけど」
当然ながらクマは無言を貫く。リコは「だよね」と自分で納得して苦笑いを浮かべた。
「まあいいや。これだけ開放感があれば、きっと良い一日になるはず! ……だよね?」
彼女は鏡に向かって、少し照れながらポーズを決めた。冷たい空気が直接当たって、なんだかすごく自由な気分だ。
「よし、このまま過ごそう。これが今のあたしの正装ってことで!」
誰にも見せないから大丈夫、と自分に言い聞かせて、彼女は眩しい光が差し込む窓を全開にした。
呪文
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