叛逆のラベリア 第一章完
今宵、我らが司祭様は突然の死を迎えられました。
しかし、これは病などではありません。
古い枷に縛られ、教会を腐敗させた男の声に終止符を打つため、
私は神の意志を代行したのです。」
「私は女です。
聖母マリアと同じ血を引く者。
なぜ女の声は神の声として認められず、
男だけが法王の冠を被るのですか?
私は宣言します。
私は、女性として初めての法王となる。
この腐った教会を浄化し、真の平等なる神の国を地上に築きます。
司祭の座を牛耳り、法王の玉座を掴み取る。
私に従う者には救いと栄光を。
逆らう者には神の裁きを。
今、この瞬間より、私は皆の母であり導き手です。
叛逆の聖母、ラベリアとして、新たな信仰を共に蘇らせましょう!
アーメン!」
その瞬間、大聖堂に轟くような拍手喝采が爆発した。
信者たちの歓声と「ラベリア様!」「新しい法王!」という叫びが、荘厳な石壁に反響する。
彼女の瞳の奥で、嘲るような光が一瞬だけ妖しく輝いた。
表面上は慈愛に満ちた聖母のような微笑みを保ったまま、ラベリアは優雅に頭を下げた。
拍手はさらに大きくなり、熱狂の渦が聖堂全体を包み込む。
その中心で、ラベリアの笑みは、誰にも気づかれぬまま深まっていった。
叛逆のラベリア 第一章完
叛逆のラベリア 第一章1(R15)
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