「グルグル山のグルグルさん」
グルグル山に住まう怪異
元々は綺麗な山で
見晴らしの良い景色が
広がっていた。
だが、今は螺旋が覆い
絡まった糸の如く
立ち入ることができない場所になった
「どうすれば、その絡まりから救うことができるのでしょう」
新人は尋ねる
だが、怪異とは
全てが救えるわけではないことを
知っている
幾千の屍と幾万の諦観によって
新人が善意から取り込まれてしまったのを
「未知に立ち向かってくれて、ありがとな」
観測記録を書いた担当者は、
本部に報告
これからもグルグル山とグルグルさんの存在を継続的に観察する
脅威が上がれば他の事務所や協会に要請すればいい
だが、震える手は止まらぬまま
お空は曇天混じりの様相を成していた
呪文
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