おしくらカード/夜:不死の魔女リーゼロッテ
育てられるようになったのは21世紀になってからだね。青い薔薇の新しい花言葉のひとつには“神の祝福”があるそうだが、それも皮肉が効いていて良いな。
我ら不死者に相応しいカードであろう。その栄誉、謹んで受け賜わろう」
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という一幕ということで...
ライフワークとして勝手に続けている「ちちぷいトレカ」シリーズの新エクスパンション「おしくらカード」。「心のおしくらまんじゅ」企画の各テーマ計8枚に漏れたキャラたちのカードも投稿していくシリーズです!
魔術師の杖は木製の武器の範疇に入るので、猫乃つづりさんの「#木製戦士」企画にもこっそり参加させていただきました。
大人キャラたちのちびキャラと設定→ https://www.chichi-pui.com/posts/3a9d07f5-1689-44cc-8cea-ab135e1b5c49/
●名前:“不死の魔女”ことリーゼロッテ・リリエンタール Lieselotte Lilienthal, The Immortal Sorceress
リーゼロッテはフィクションでも比較的マイナーなドイツ語の女性名。しかし最近の作品だと時々使われていたりする。姓もドイツ語、実在したドイツの航空力学の研究者の姓を拝借。名前と姓でLとLで韻を踏んでいる。
ウィザード(Wizard)は社会的にも認められた大魔法使いに使うことが多い。夜の種族である彼女は必ずしも正義のヒーローではないので、禍々しい妖術師のニュアンスのあるソーサラー(Sorcerer)の女性系ソーサレス(Sorceress)を「魔女」の英文に使っている。
●キャラクター固有タグ:二つ名+下の名前に。
https://www.chichi-pui.com/illustration/posts/tags/不死の魔女リーゼロッテ
●外見:夜の淡い月光を照り返す波打つ豪奢な赤い髪、青く鋭い瞳、謎めいた微笑みを浮かべた悠然とした女性。年齢不詳で30歳前後ほどに見える。女性の中では背は高めなイメージ。吸血鬼特有の長い犬歯は、自由に出し入れできて普段は見せない設定。長い闇の生の中で人間の仮面を被り正体を隠すことに慣れており、外見は人間とほぼ見分けがつかない。
真夜中の街路で出会えばどこか危険な香りのする淑女のように、杖を持てば典雅にして力ある大魔術師のように、軍服を着れば威厳ある軍人のように、書物を前にすれば教師や知の探究者のようにも見える、不思議な人物。
●格好:吸血鬼の約束である黒のドレスが多い。ゴシック調、たまにグレーや青など。露出も低めで上品な格好を好む。時々帽子を被ったり変装の気分で眼鏡を掛けたりする。
●イメージカラー:髪の赤、目の青、夜を表す黒、魔術の神秘を表す紫
●口調:一人称「私」、二人称「そなた」「貴君」「御老体」「フロイライン諸君」など。やや古風な口調、常に堂々としていて余裕を崩さない。
「ごきげんよう、佳い夜だね」と吸血鬼流の挨拶をしたりする。
「吸血鬼は招待されないと人の家に入れない」という古い伝承は彼女には効かないが、その伝統を個人的に守っていて、他人に招待された時には丁重に礼を述べる。
●内面および設定:
20世紀始めのドイツ帝国~ヴァイマル共和政に移り変わる頃の貴族の家の出身。祖国の名が第三の帝国に変わり、世界を巻き込んだ大きな戦いの中で家族と多くのものを失った中で、夜の世界に名高かった偉大なる大魔術師“時の女王”ことアウグスタにその才能を見込まれ、夜の世界への誘いを受ける。これを受け入れて闇の抱擁を受け吸血鬼へと変じ、優秀な師匠に師事し魔術を学ぶ。
師匠のアウグスタのカード→ https://www.chichi-pui.com/posts/e2ce758a-ce76-4824-bc39-fd8ee6852c16/
祖国が第三帝国を名乗り世界に銃口を向けた頃は、祖国遺産協会アーネンエルベに所属しオカルト探索に従事。のちに大戦末期に軍に編入された折は、忌み嫌われた第三帝国親衛隊の黒い制服を着ていた時代もあった。
誤った王に率いられた帝国を死の影が覆い始めた頃、師であるアウグスタに国を逃れて生き延びよと命じられ、悲しみのうちに指示に従って離別。国を離れ、昼の世界が大きな戦争と炎と悲しみに満ちていた時代を何とか生き延びる。戦火の中に師は行方不明となり、人間としての祖国が一度滅んだあとは、世界の夜を巡り過ごした。
その後時は流れ...数々の知られざる英雄が探し求めたと言われる不死者たちにも名高い伝説の夜の聖杯、“星の杯”の探索の時が来たことを星の巡りで知ると、星杯探索者の列に加わる。その際に最初は探索を競い合う敵かもしれない相手として、錬金術師の少女アマーリア、お付きの竜ダンテと出会っている。
探索の果て、もう永遠に会うことのできない師匠アウグスタもかつて杯の秘密を解き明かした星杯探索者の一人であったことを知り、師から残された手紙を受け取り、探索行を成就させた。
その後はアマーリアたちに誤解を詫び、友誼を結んでいる。
アマーリアのおしくらカード https://www.chichi-pui.com/posts/f6c47dfb-2c27-40f2-a0cc-8349acc0cdbc/
ダンテさんのぷいモンカード https://www.chichi-pui.com/posts/c39765db-78e1-4c12-9cdb-561c946457f7/
その時のAIイラスト版の話はこちら...
『不死の魔女と時の女王【I】』 https://www.chichi-pui.com/posts/0af766c9-32fc-4e33-87d3-6a6ac1480196/
『不死の魔女と時の女王【II】』 https://www.chichi-pui.com/posts/988299c5-4755-4a97-afb3-a414e80aa344/
『不死の魔女と時の女王 【後日譚とあとがき】』 https://www.chichi-pui.com/posts/d29c995b-30a9-4939-a1c9-07cae1569a56/
(ここまで、拙作のTRPGシナリオ『セレスタイトの杯 -夜の旅人たち-』のライバル役NPCおよびプレイヤーキャラクターだった頃の物語...)
その後は孤高の夜の旅人、不死の生を生きる時の旅人として、世界の夜を旅し魔術の探求を続けている。かつては“紫の女卿”、その後は“不死の魔女”や“赤の魔女”などと呼ばれている。
設定では実年齢は3桁。大まかに現代準拠設定のAIイラスト世界に存在。
大切な師匠が今生の別れに言い遺した、内なる魂の灯を掲げ、夜の帳を歩むべし...という言葉をその後も大切に心にしまっている。そのため、慢心や油断、力への過信や傲慢といった滅ぼされやすい吸血鬼がよく陥る失策に注意を払いつつ自らの道を歩んでいる。不死者としての高い誇りを内面に持った夜の貴族である。
修めているのは西洋魔術で、永遠の生を研鑽に当ててきたため能力は達人級に等しい。大抵の敵を追い払える幻術や目くらまし、防御結界や元素魔術、果ては賢王ソロモンが記した72柱の地獄の悪魔の諸侯の召喚まで、様々なことが可能。
優れた魔術師や学識者と会話ができる機会を楽しみにしている。
ファンタジーRPGに敵で出てくるアンデッドモンスターの分類でいうと、ヴァンパイアよりもさらに上位のエルダー・ヴァンパイアやヴァンパイア・ロード的なランク+プレイヤーキャラのクラスでさらに高レベルのウィザード能力をも持っているような感じ。
長く生きていると争いに巻き込まれることもあるので、敵は容赦なく魔術その他の手段で撃退するが、平時はみだりに大魔術は使わない。定命の人間やその他の種族にも敬意を払い、優雅に接している。
永遠に時間があるため実は人と関わるのが好きで、定命の者の新しい発想や新しい芸術、新しい時代の知識や面白い話を聞けるのを内心楽しみにしている。
知識が豊富で先生に向いており、過去に「ちちぷいフレンズ学園」で魔術の臨時講師をやったことがある。
自分が吸血鬼であることをことさらに宣言したりはしないが、古今東西の様々な伝説に人々が惑わされるのを楽しんでいる節がある。
数々の謎めいた伝承に彩られた種族だが、彼女は実体があり鏡には映り、ニンニクの類は効かない。西洋出自の吸血鬼であるが、十字架をはじめとする聖なる印は、強いまことの信仰を持つ者の手にないと効力を持たない。
数々の魔術的防御やアイテムで守りを固めているが日光が重大な弱点で、日中は活動できない。
犬歯や手足の牙、蝙蝠の羽などをことさらに誇示して見せるのは比較的若い吸血鬼たちが好むファッションや流儀である...という設定で、リーゼロッテは人前では犬歯を見せない。
年経た吸血鬼なので、吸血衝動については意志と精神の力である程度は抑えられるようになっている。血の補給が定期的に必要で、その際は狩りに出て男女問わず誘惑して食事をしたり、自分から差し出してくれた者の血を頂いたりしている。闇ルートでどこからか手に入る血液パックで済ませる時もあるが、彼女自身はあまり好んでいない模様。
「学究の徒からは血を吸わない」という誓約(ギアス)を自らに課しており、学校に通っている少年少女や魔術の勉学に励んでいる者からは、自分から申し出されない限りは吸血しない。
固形物は摂取できないが水分は摂取可能で、お茶は飲み、お酒も嗜んでいる。ドイツ名産のビールの他にもワインやカクテルなど各種を好み、BARに時々行ったりしている。
住処は魔術品の助けを借りて次元の狭間に作ったこじんまりとした宵闇の城で、自動人形のメイドたちに建物の世話をさせて優雅に暮らしている。魔道書や指輪に護符、様々な品々をコレクションしており、魔法の杖も何本も持っている。
移動手段には機械仕掛けのゴーレム・ペガサスに曳かせた空飛ぶ馬車を保有している。
永遠の夜の無聊を慰めるために趣味はいろいろと嗜んでおり、芸術を愛し、歴史的建築物や宗教的建築物を巡るのも好き。世界の名のある教会もよく訪れたことがある。
ほかにも自分で裁縫したハンカチにルーン文字の魔力を込めて効果を確かめたり、様々な系統の魔術に触れたり、世界の酒の味を確かめたりしている。
特に好きなのは不死者が登場する物語を嗜むこと。特に吸血鬼が登場する古今東西の作品については小説や戯曲に演劇、舞台に映画、果ては漫画やアニメまで、実は有名作品はだいたい履修しているらしい...。
●四方山話:
バックボーンの設定的にはキャラ陣の中で一番の強キャラになるであろうリーゼロッテさんです。
SD1.5ではこうした特質を持つ大人キャラクターを再現しようとすると、安直にえろくて妖艶な吸血鬼お姉さんみたいのがよく召喚されちゃったりして難儀したのですが、SDXLになってだいぶ表現力が上がったなあと思います。
肌の色はpale skinも試したのですが血色が悪すぎ、ドイツ人で白人設定だしwhite skinも試したのですがAIさんが肌見せと理解して肌の露出度が上がっちゃうので結局未指定、生きている人間とだいたい同じ呪文で創っています。呪文にはいつもelegantが入っていて上品なキャラクターと設定しています。
お酒を飲みに行く店のひとつは、A.Libraさんの作品世界のBARです!٩(。˃ ᵕ ˂ )وイェーィ
魔術の達人であると設定している割に、大エフェクトで魔法を放っているような作品をほとんど創っていないのですが...呪文を使っていなくても神秘の技の使い手であることを、幻想の夜に佇んでいるだけで吸血鬼のような不可思議な存在であることを、雰囲気で表現できれば...と願っています。😊
モデル:Shiitake-Mix v1 t2iでアプスケ1.2倍+加工
フォント:日本語メインはひな明朝
おまけ:
複数モデルでいろいろ試行錯誤してきたのでリーゼロッテさんは前髪のあたりが作品ごとに微妙に違うのですが(笑)、弱めのcenter partsで真ん中わけ、swept bangsで横に流す、カードにしたメイン作品のようにhair between eyesで前髪多めで目の間に一房...をいろいろ試したものです。
アールヌーヴォー調のカードデザインと下の方に巻物みたいに文字が入ったところは、ランダムSeedでもかなりしっかり出てくれました。さすがIL系マージモデル、SD1.5の頃に比べたら格段に進歩したな...と思いました。
【追記】不吉な13もまた不死者には相応しい...ということで、2025年2月25日のデイリー呪文あり13位、SDXLで7位ありがとうございました~🌹しばらく大人キャラのおしくらカードを掲載していきます。
呪文
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イラストの呪文(プロンプト)
イラストの呪文(ネガティブプロンプト)
- Steps 40
- Scale 7.5
- Seed 3532156287
- Sampler DPM++ 2M Karras
- Strength 0.65
- Noise
- Steps 40
- Scale 7.5
- Seed 3532156287
- Sampler DPM++ 2M Karras
- Strength 0.65