眩しすぎる親友 #ちょっぴり嫉妬
街角のカフェの前で待っていたわたしの元へ、彼女は夏の太陽をそのまま連れてきたかのような、まばゆい笑顔で駆け寄ってきた。
わたしはツムギ。
自分にあまり自信が持てなくて、夏であっても肌を出すような服装は気恥ずかしいし、絶対に似合わないと思ってしまう。
そして、わたしの目の前でまぶしそうに目を細めているのが、親友のヒナタ。
ヒナタは誰からも愛される元気いっぱいの女の子。わたしとは正反対の奔放さを持っている。今日も、お腹がチラリとのぞく白のクロップドTシャツに、タイトなデニムミニという、わたしなら恥ずかしくて外を歩けないような服装を、信じられないほど自然に、そして最高にお洒落に着こなしていた。
額に乗せた真っ赤なサングラスが、彼女の快活さをさらに引き立てていて、すれ違う人たちが思わず振り返るほどに輝いている。
そんな彼女を見ていると、わたしの胸の奥には、いつも少しだけ複雑な感情が湧き上がってくる。
自由に、自分らしく輝けるヒナタへの、ほんの少しの嫉妬。そして、圧倒的な羨望。
わたしだって女の子だもの。彼女みたいに、周囲の視線を惹きつけるようなアクティブな可愛さを持って生まれたかったな、なんて贅沢なことを考えてしまうのだ。
「……ううん、ヒナタ、今日もすっごく可愛い。そのお洋服、ヒナタにしか着こなせないよ。」
ちょっとだけ無理して笑うわたしの言葉に、ヒナタはわたしの複雑な心境に薄々勘づいているかのように、ふんわりと優しい目を向けた。
『何言ってるの、ツムギ! 今日のツムギの清楚なお洋服だって、わたしは世界一可愛いと思ってるよ! ほら、ツムギにもこれ、お揃いで買ってきたんだから!』
そう言って、ヒナタは自分のバッグから、色違いの青いサングラスを取り出して、ボクの頭にそっと乗せてくれた。
「あ……お揃い、なの?」
『うん! これでわたしたち、無敵の親友コンビでしょ? さあ、早く行こ! 行きたいお店、たくさんあるんだから!』
いつだってわたしの気持ちを吹き飛ばしてくれる、彼女のその真っ直ぐな優しさと気遣い。
そんな魅力にあふれた彼女だからこそ、わたしは嫉妬なんてちっぽけな感情を超えて、ヒナタのことが心の底から大好きなの。
ギュッとわたしの手を握りしめて、楽しそうに歩き出すヒナタ。
彼女の隣で、頭の上のサングラスを少しだけ直しながら、わたしは自分にしかできない方法で、この大好きな親友の隣を胸を張って歩き続けようと、夏の青空の下で明るく笑うのでした。
呪文
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