Sushi 【寿司屋 壱文字】
「らっしゃい!お客さん、何にしやすか」
「うーん、鮪もいいな、イカもありじゃないか」
「お客さん、すいやせん!当店は、一語でしか頼めないんですよ」
「えっ、なんだって!?」
男は困惑する
「そのような店もあるのか…」
帰ろうとも思った…だが、
腹は寿司を求めている
ならば、此処はこの店のルールに
則って…
「じゃあ、Sushiでお願いします」
「わかりやした!」
壱文字大将が寿司を握り
出来た寿司を並べていく
「おぉ~うまそうだな~」
声が出るほどに…魅力的だった
「シンプルさを売りにしてますから」
飾らないことの美学が、
この中に詰まっているように感じた。
呪文
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