宇宙の記憶を閉じ込めて/スマホ壁紙アーカイブ
ある夜、星たちは静かに消え始めた。
誰も気づかなかった。
夜空を見上げる人々は、昨日と同じ星がそこにあると信じていたから。
けれど彼女だけは知っていた。
消えていく光には、それぞれの物語があることを。
誰かの願い。
誰かの別れ。
誰かが一度だけ見上げた夜。
彼女はその記憶をひとつずつ集め、透明な瓶の中へしまった。
すると星々は消える代わりに、瓶の中で小さな銀河となって輝き続けた。
何百年も経ったあと。
廃墟の窓辺で見つかったその瓶を、ある旅人がそっと覗き込む。
その瞬間、見知らぬはずの懐かしさが胸を満たした。
瓶の中で揺れていたのは宇宙ではない。
かつて誰かが大切にした、忘れられた記憶そのものだった。
呪文
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