水辺に抱かれた高層街区/スマホ壁紙アーカイブ
朝になると、この街は川の音で目を覚ます。
ビルの谷間を縫うように流れる水は、
遠い山々の雪解けを運び、人々の一日を静かに見守っていた。
ある日、一人の少年が橋の上から紙舟を流した。
紙舟はゆっくりと街を巡る。
公園を抜け、緑のテラスを映し、
高層ビルの窓に朝日を届けながら進んでいく。
夕暮れ、少年が川辺へ戻ると、紙舟はまだ流れていた。
少し濡れ、少し曲がりながらも、街の中心を誇らしげに進んでいる。
その姿を見て少年は思った。
この街はビルによって作られたのではなく、川によって育てられたのだと。
空が茜色に染まるころ、紙舟はゆっくりと視界の先へ消えていった。
そして川は、明日もまた新しい物語を運ぶために流れ続ける。
呪文
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