天の川読書クラブ会員席/スマホ壁紙アーカイブ
入会方法は誰も知らない。
申し込みも、会費も、紹介状もない。
ただある夜、不思議と足が向いた者だけが、その席にたどり着く。
小高い丘の上。
星空の真下。
本を一冊抱えて腰を下ろせば、そこが会員席になる。
その夜、彼女の隣には誰もいなかった。
けれど静寂の向こうでは、オリオン座が古典文学を語り、
北斗七星が冒険譚に夢中になり、
流れ星たちはお気に入りの一節に拍手を送っていた。
ページをめくる音だけが、会話の代わりだった。
読み終えた頃、三日月が栞のように空へ差し込まれる。
閉じた本の表紙を撫でながら彼女は思う。
今夜も、いい読書会だった。
すると天の川が淡く輝き、
まるで次回の開催を知らせる案内状のように夜空を横切った。
呪文
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