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日差しが降り注ぐ砂浜で、青いストライプのレジャーシートの上、ミナは頬を上気させながら、好奇心と不安が混ざったような表情で紫色のボトルを眺めていた。足元には、もう一本のショッキングピンクのボトルが転がっている。隣に座る親友のチサが、面白そうに身を乗り出す。

「ねえミナ、それ本当に飲むつもり? 見た目からして完全に魔法の毒薬じゃない」
「失礼ね。これでも街で一番話題の最新技術が詰まった一本なんだから。ラベルには『常識を覆す爽快感』って書いてあるわ」
「爽快感っていうか、色が禍々しすぎるのよ。振るとパチパチ音がしてるし、中で怪しい光がチカチカ明滅してるじゃない」

ミナは恐る恐るキャップを捻った。その瞬間、「シュパァァァン!」と、まるでお祝いのクラッカーのような凄まじい音が響き渡り、中から七色の泡が勢いよく噴き出した。

「わわっ、ちょっと! 泡が踊ってるわよ!」
「本当だ、カニの形の泡が、横歩きで砂の上を大行進し始めたわ! すごい、これが噂の『動く炭酸』なのね」
「『動く炭酸』……? 相変わらず独特な表現ね。というか、それ飲み物じゃなくて生き物なんじゃないの?」

ミナが勇気を出して一口含むと、彼女の目は見開かれ、背中がピンと伸びた。

「どうしたの? 倒れるなら砂の上にしなさいよ」
「ち、チサ……これ、飲むと鼻から潮風のメロディが聞こえてくるわ。しかも喉越しが……まるで真夏の雪崩! 頭の中でかき氷の精がダンスしてるみたい。冷たすぎて一瞬で冬が来たわ!」
「表現が独特すぎて全然伝わらないわよ。ちょっと私にも一口ちょうだい!」

足元のピンクのボトルを開ける勇気が出るまで、二人はしばらく砂浜で笑い転げていた。

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