GPU学園帰宅部 #01 なぞの転校生!?
シュイーン──
部屋の扉が音を立ててスライドし、美優ちゃんが姿を現す。
帰宅部の部室は、まるで秘密基地のようなサイバー空間だった。
壁一面に設置されたホログラムモニターが淡く光を放ち、青白いコードが絶えず流れている。
デスクには未来的なタッチパネルやマウスが並び、どこか無機質で、けれど居心地のいい不思議な空間だ。
その中心で──
「何やってるの? 美桜ちゃん」
「……碇ゲンドウポーズ……」
ホログラムパネルの前で指を組んだまま、真剣な顔の美桜ちゃん。
椅子に深く腰かけ、肘をついて光のラインを睨みつけるその姿は、まるで作戦会議中の司令官。
「美桜ちゃん、また遊んでるの?」
「だって~(^-^)」
表情を崩しながら、パネルの上を小さな犬型ドローンがくるくると回るのをタップで追いかける。
どうやら、それを眺めていたらしい。
美優ちゃんは小さくため息をついたあと、ふと声を潜めて囁いた。
「ところで美桜ちゃん聞いた? 転校生だって!」
「へぇ~」
気のない返事をしつつも、犬ドローンの動きが止まる。
少しだけ、興味を持ったようだ。
「帰宅部に勧誘するチャンスだよ。うちの部、ただでさえ色々とやらかしてて生徒会に目を付けられてるし、部員もギリギリで存続が怪しいから。
ほら、“帰宅するもよし、校内でゲームするもよし、運動するもよし”の何でもアリな部活だけど、自由すぎて誤解されがちだし……。新入部員を勧誘して、活動の幅をもっと広げよう!」
「新入部員っている~?」
美桜ちゃんは椅子をくるりと回転させて、半分寝転がるように肘掛けにもたれた。
「この前も体育館にビームで穴開けたの誰だっけ?」
「う……」
目をそらしながら、口元を膨らませる美桜ちゃん。
あの時の爆発音がフラッシュバックしたのか、こめかみに冷や汗が浮かぶ。
「よーっし! 張り切っていってみよーっ!!٩( 'ω' )و」
突然立ち上がって拳を掲げる美桜ちゃん。
さっきまでの脱力モードが嘘のようなテンションの切り替え。
「……急にやる気出したね?」
続く
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