回路修復用甲虫型メカ娘
尾藤みぞぎ氏主催企画「作画破綻を撲滅せよ!」参加作品です。甲虫を模したボディスーツに身を包んだメカ娘がサイバー空間でホログラムを操作する図。作画破綻対策を目的とした企画の参加作品という事で、MTGのカード《回路の修理屋》に想を得たイラストです。作中のメカ娘の専門はプログラムの修復。とはいえゲーム中の同カードは2/3なので、熊(2/2)と格闘してこれを一方的に討ち取るくらいの戦闘力はあります(笑)。
では破綻修正の解説に入りましょう。今回の投稿作品では前2回の投稿で紹介した修正方法を応用しています。
前々回の投稿記事「レイヤー合成を用いた作画破綻修正の一例」
https://www.chichi-pui.com/posts/ad220d90-abd4-4de8-8651-ce7b6f57f894/
前回の投稿記事「作画破綻の実例」
https://www.chichi-pui.com/posts/6ee9d63e-d361-4bbf-96ca-4b69fc1d3f72/
本投稿では9枚の画像を掲示しています。9枚目と8枚目がChatGPTで最初に生成した画像です。この2枚は同時に生成されました。8枚目も捨てがたい魅力がありましたが9枚目を採用とし、ChatGPTでの追加の編集で左、右、下の3方向に画像を拡張したのが7枚目です。一見きれいに見えますが細かく見ていくとやはり粗があります。主な破綻箇所は「頭部が大き過ぎる」「ボディスーツの前腕部分の太さが左右で異なる」「左手の親指が欠けている」の3点。ここで前回の投稿記事でも提示した「Geminiで人物部分を埋めて背景だけにした画像を生成し、レイヤー処理の可能な画像加工ソフトで元画像の下に重ね、元画像の消した部分に背景が透過するようにする」方法を使います。Geminiで7枚目を添付し、「添付の画像から人物を取り除いて背景全体が見えるようにしてください。」というプロンプトを送信して生成した背景だけの画像が6枚目です。これを7枚目の下に敷いてまずは元画像の頭部を消し、9枚目の頭部を縮小して移植します(元画像の頭部でも良かったのですが、9枚目の方が色がきれいだったので)。これで頭部の問題は解決しました。左手の親指の欠けは 適正に生成されていた右手の親指を上のレイヤーにコピーし、変形して移植することで修正、ボディスーツの前腕の太さの違いについては左腕部分を上のレイヤーにコピーし、右腕部分の大きさに合わせて拡大する事で修正しています。レイヤー重ねを用いたこの修正方法については前々回の投稿記事「レイヤー合成を用いた作画破綻修正の一例」にて詳しく解説しております。
7枚目の修正を終えたものが5枚目です。この後5枚目をChatGPTでのi2i加工にかけ、立体感を付けて2.5次元化したものが4枚目。この段階では「髪が広がり過ぎている」「人物が右に傾いてしまっている」「背景の色味が乏しくなってしまっている」という問題が生じました。これらの問題に対処するため、前回の投稿記事で解説した、「オンラインのAIツール(Photoroom)で背景を切り抜き人物部分だけにした画像を用意し、背景を汚さないように人物を修正する」方法を使います。Photoroomで人物部分を切り抜いたものが3枚目です。これを6枚目の背景に合成し、左に3度(右に357度)回転させて傾きを直し、髪の肩から下の部分を上のレイヤーに移して縮小変形し仕上げたものが2枚目です(この後のinpaint加工のため1024×1024に切り抜いています)。2枚目をStable Diffusionによるinpaintで加工して立体感を増し、レイヤー重ねで適宜修正したものが1枚目になります。これが完成版です。
呪文
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