『悪魔の霊剣解放』ヒルドラ・ウェンティの、最後の一撃‼
「どうした! そんなものかっ! そんな事では到底、力を取り戻せんぞ!! 自身の力を全力で振り絞って見せろっ、リルル!!」
声を荒げて言葉にするヒルドラ。
親友リルルの力を取り戻そうと、猛特訓が始まって、既に一週間が経過していた。
悪魔族は朝昼夜と、ご飯や睡眠を必要とせず、空気中に存在する魔素(ロド)を取り込むことで最低限の行動はできるように身体が作られている。
それ故今は、少しでも早く、リルルに力を取り戻してあげたいという気持ちが先行してしまい、ステースタが激減している状態のリルルにとってそれは、苦難の連続だった。
リルル(苦戦中)
「うにゃぁー! ひ、ひぃいーー! ちょ、ちょっと待って! ヒルドラちゃっ――少し休憩を」
避けながら攻撃を試みるが、攻撃速度を遥かに上回っているヒルドラに成す術もなく、回避する事に集中している彼女。
しかし、それを見てイライラしてきた、ヒルドラは……我慢の限界だった。
ヒルドラ
「脇が甘い! さっきもいったが、その程度ではまだまだ時間がかかるな。なら――てっとり早く、荒療治をしてやる」
すると、ヒルドラは詠唱を始めた。
ヒルドラ(詠唱中)
『我は呼ぶ、蒼穹の眠れし獅子の王、深淵にして全てを斬り裂く者よ。さぁ、来い! 我が内なる魔核に眠る霊剣よ!! ――〝エネクス・ヴォーレンガ(霊剣・滅蒼剣)〟!!」
ヒルドラの呼び声に応えるように、右手に霊剣が顕現した。
魔素量が先程よりも数倍、いや……数十倍にも跳ね上がっている。
さすがのリルルも、焦りの表情を見せていた。
リルル
「なっ! れ、霊剣まで解放するなんて、本気なのっ!? そ、そそっ、そんなの喰らったら、我が死んじゃ――」
ヒルドラ(霊剣解放中)
「くくく……であれば、コレを喰らわぬよう、必死にもがいてみせよ! いくぞっ、リルル! これが、最後だっ!!」
彼女の魔素の覇気により、身体ごと後ろへ後ずさっていく。
強大な力を前にして、悪魔なのに恐怖を感じてしまっていた。
でも――
こんなところで、立ち止まっていられない。
我にだって、負けたくない理由くらいあるんだから!
リルル
「ぐぬ……も、もぅ覚悟を決めるしか、ないみたい…………なら、我だって! このまま、倒れる訳にはいかない!! (お願い、発動して!) ――〝ルビデス・リリース(魔核解放)〟!!」
そして――
長く続いた特訓も、終わりを迎える事となる。
* * *
【作者コメント】
どうもリアラですぅ(*´▽`*)
いつもお世話になっております!
今回はヒルドラちゃんの魔力解放もとい、霊剣解放ver.でふ(≧▽≦)
魔法陣や魔素光の演出する為に、魔法エフェクトをペイントソフトSaiで描いてまふ( *´艸`)
より一層、引き立てばいいのですが……まだまだ勉強中です!
* * *
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- Sampler DPM++ 2M SDE Karras
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