南の国で長期休暇・4
4日目。
早朝、快適に目覚める・・やることがない。
スローライフを堪能しに来たのに、実際に予定がないと狼狽えてしまうとは、現代社会に毒されてるなあ・・
ま、適当にぶらついて、疲れたら戻ってくればいいか。
おととい案内された滝を眺めたり、浜で漁師からもらった魚をさばいて刺身で食べたり。
そうこうしているうちに太陽は真南。一日で一番暑い時間帯に突入していた。
学校を終えた子――といっても数人だが――が浜辺に集まる。あの子は用事があると言っていたな。
島は広いが、人が行ける場所は限られてるので、どこかで会うかも知れないが。
・・あれ、ここの茂み、人が通った跡があるぞ。
この方角だと、岬の裏あたりに行けるのかな。暇だし、入ってみるか。
・・あの子がいた。
男2人に囲まれて、水着をはだけて、嬌声をあげて。
男は、あの子より少しだけ年下のように見える子と、年上の青年。
3人とも慣れた風に、舐めて、動いて、鳴いている。
あの子は少しばかり作業じみているようにも見えるが、少なくとも嫌がっている様子はない。
・・昨日の一件で、ひょっとしたらとは思っていたが、実際に目の当たりにすると、やはり脳髄にクるものがある。
無邪気そうに見えても、やることはやってるんだなあ・・彼氏なのかなあ・・ひょっとして、実は結婚してるとか? だとしても、2人ってことは無いよなあ・・
・・あれ、こっちガン見してる・・気づかれた?
直後、誘うような、いや実際に誘っていたんだろう、見たことのない官能的な笑顔で、何かを言っているのが見えた。
動転した俺は、来た道を一目散に逃げていた。
https://www.chichi-pui.com/posts/39f22ccd-87d1-4be3-ae47-7d1a35c36072/ に続く(R18)
呪文
入力なし