『精霊王女の誘惑』ミリシア王女は、構って欲しいご様子
ミリシア
「なんで構ってくれないの!? 今日は城外に行こうって約束したのに、シー姉ちゃんのバカ……」
今日はとても良い天気に恵まれ、精霊人たちもたくさん外で歩いている。
王女様なのに護衛も付けないで城の庭内を歩き回っているミリシア。
お気に入りの猫布団(?)ちゃんを抱きかかえて一人で外に来ていた。
ミリシア
「ん~…………あ、そうだ! いい事、思いついちゃったっ! にひひ(´艸`*)」
すると、彼女は自身に魔法をかけだした。
いったい何をする気なのだろう?
ミリシア
「これでよしっと! 待っててね? シー姉ちゃん! ――にひひ(´艸`*)」
* * *
ミリシアの部屋――
ミリシア王女世話役精霊メイドのレクシーは、少し調べものをするとかで、彼女の部屋で何やら真剣な表情で作業をこなしていた。
自室に戻ってきたミリシアは、悪戯もとい魔法をかけた自分を見せて気を引こうと早速、彼女に声をかける。
ミリシア
「ねぇねぇ、シー姉ちゃ~ん? まだ終わらないの~?」
レクシー(シー姉ちゃん)
「はい、なんでしょうか、ミリシア様? 申し訳ありません。今、少し調べものをしていた、と、こ、ろ……っ!?」
レクシーはミリシアの外見の変化に戸惑っている。
一瞬、心臓が止まるほどに驚いていた。
レクシ(シー姉ちゃん)
「ミ、ミリシア様……そ、そそそ、その頭に付いているものは、いったい……Σ(・□・;)」
ミリシア
「えへへぇ♪ どう? 可愛い!?」
自分を見てもらいたくて、さらに彼女に近寄る。
少しだけ上目遣いで――
ミリシア
「だってぇ、朝から全然構ってくれないんだもん! だから、魔法でこんなの付けてみたんだけど……えへへ、ど、どうかな? でも、ちょっと恥ずかしい、かも(〃▽〃)ポッ」
レクシー(シー姉ちゃん)
「…………」
ミリシア
「あ、れ? ……シー姉ちゃん、どうし――」
レクシー(シー姉ちゃん)
「ぐぬっ、ぶほぉおーわぁっ!! $%&#@っ!Σ(・□・;)」
シー姉ちゃん(レクシー)は、勢いよく鼻から血を噴き出してしまい、倒れてしまった。
ミリシア
「え、えぇえーー! だ、だだだ、大丈夫!? シ、シー……姉ちゃん? シー姉ちゃーん!!」
…………
……
* * *
■短編 ミニストーリー (イラスト5枚目~6枚目まで)
そして、その日の夜――
目を覚ましたレクシーと一緒に、外で夕食を取ろうと、出かける二人。
一時はどうなることかと思ったが、気が付いて良かった。
ミリシア
「ご、ごめんね!? シー姉ちゃん! まさか、倒れるなんて思わなくて――」
大好きなお酒……ではなく、りんごジュースを飲んでから彼女に謝罪した。
さすがにやりすぎたと反省しているようだ。
ミリシアにしては大変珍しい事だった。
あの、おてんば王女が、謝るなんて――と。
レクシー(シー姉ちゃん)
「お、お見苦しいところを、たい、大変申し訳、ありません、でし――た…………あ、あの、ミリシア様? 一つ宜しいでしょうか?」
ミリシア
「ん? なぁ~に?」
レクシー(シー姉ちゃん)
「な、何故まだ、魔法を……と、解かれないのですか? その、私には刺激が強すぎて、また少し鼻血が――」
せっかく体調が回復したと思った矢先、まだ猫耳の変身魔法を解いていなかったミリシアに対して質問をする。
これ以上、出血する訳にもいかないし、その問い掛けは当然の事だ。
ミリシア
「え、と……それは――――ご、ごめんなさい、実はね? 解除魔法はかけたんだけど、そ、その……明日まで治らないみたい……あはは(^▽^;)」
レクシ(シー姉ちゃん)
「なっ! ――」
なんと自身にかけた魔法が翌日まで解けないとの衝撃的な告白に、レクシーは思わず、息を呑む。
一晩このままの姿で過ごさなければならない、それは、精霊メイドとして死活問題だった。
ミリシア
「ま、まぁ……明日には解けることだし、このままでもいっか! ――えへ♪」
そして食事を終えた二人は、自室に戻り、就寝の準備をする。
ミリシア
「じゃあ、シー姉ちゃん、おやすみなさい……今日も、あり、が、と―――――すぅ、すぅ」
レクシー(シー姉ちゃん)
「…………ぐぬっ」
レクシーの長くツラい夜が、始まったのだった――
終わり。
* * *
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呪文
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イラストの呪文(プロンプト)
イラストの呪文(ネガティブプロンプト)
- Steps 55
- Scale 9
- Seed 944294879
- Sampler DPM++ 2M SDE Karras
- Strength 0
- Noise 1
- Steps 55
- Scale 9
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- Sampler DPM++ 2M SDE Karras
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