【天秤の悪魔】第16話
メスシリンダーガキ著
『転生したらTSして悪魔になったので、ロールプレイします』
第16話より
悪魔の癖にそんな神頼みで、馬の悪魔は駆け出した。
それは、死地に向かう覚悟ができた者にしかできない行動だった。
勇敢、そして蛮勇を評価する者がもしいたのなら、間違いなく彼女を讃えるだろう。
――しかし、まぁあれだ。
単純に、運・が・悪・か・っ・た・の・だ・。
彼女はただ、のんびりと厩舎で過ごしていたら、突然やってきた暴風理不尽に厩舎ごと吹き飛ばされた。
ただの、そんな不運だったのだ。
一言でいうと、ドンマイ。
山羊の角の少女が、指を鳴らした。
「しぬがよい♡」
「イワーーーーーーーク!!」
馬の悪魔は突然足元に現れた火柱に飲み込まれ、炭となったのだ。
――その後、この街のギャングのグループが1つ減った。
この街の歴史からすれば、それは大した事のない日常みたいなものだ。
また均衡のために、別のギャングが現れるのだから。
呪文
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