小説『ファイズニャラ島へ久しぶり』【ニャンノ世界】
『ファイズニャラ島へ久しぶり』
毛糸の権化たる画家
磨田野景彦には幼馴染がいた。
ニャガサキにある島
ファイズニャラ島へ向かっていた。
なぜ、彼はファイズニャラ島へ向かったのか、それは、脳内のネタが枯渇してしまったからである。
毛魂が呼びかける、毛糸たるものを熱を呼び起こすために、幼馴染の高浜碧樹(たかはまたまき)にモデルになってほしいけねとお願いしたところ、喜んで承諾してくれたようで、磨田野はワクワクしていた。
可愛らしい世界を表現する楽しさに
心をときめかしていたからだ。
島の空気たるもの、故郷の懐かしき香りにケネケネと彼は微笑んだ。
温暖な気候と潮風、そして、帝都では感じられないだろう緑の美しさは、離れてから、その良さに気づくもので、毛魂道の始まりにはこうした自然の世界で培われたのだろうと、磨田野景彦は自らの道というものを振り返りながら、大切な人に会うために歩みを進める。
「久しぶり、景彦」
怪異化しても快活に接してくれる
彼女は光であり、和らぎというものを感じていた。
「オヒサケネ」
笑顔を浮かべるが見えることはない、毛魂道を突き詰めるあまり、
感情すらもオーバーライドしてしまったのだから。
ゆえに、笑顔のマークをスケッチブックに描いて感情を表現する。
「景彦が元気そうでよかったよ」
笑顔、その表情に心が澄み渡る
想像の枯渇しそうな時に
ニャガサキにやって来たのは
毛魂道以前に心が乾いていたからだろうと景彦は思った。
「それじゃあ、行こっか、私の建てたタカハマベースに」
「タテモノデキタケネ?」
「うん、秘密基地からレベルアップさせたよ」
「スゴイケネ」
荷物を乗せてフクエニャラ市の端の方、山とトンネルを超えた先のミンラックにタカハマベースはある。
磨田野景彦のルーツには、自然と海にて育まれた感性たるものが、毛魂道の原点であり、溢れる穏やかな、都会とは異なるゆったりした時間軸が尊いものであった。
心和ませぽーとする磨田野
「景彦、なぁにぽーとしてるの、もしかして、見とれちゃった?」
白い椅子に座り、お茶を飲む彼女、
「トテモイイトコロケネ」
磨田野は心を和ませる
毛魂派の画家として毛糸がもたらす、アートな道筋にあるものは、
何なのか、言語化できないと諦めかけていた文学たるものを絵を通して突き詰めるために彼は彼女を描いていく、毛魂たるものは何か?と
常に考え続けるアートグラフィ
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