小説『bathroom with detective』【ニャンノ世界】
『bathroom with detective』
寒い冬、年越しももうすぐな帝都の空にて、今日も今日とて、玄墨探偵事務所は依頼主の依頼を叶えて、報酬をゲットしている。
さて、今日、訪れた依頼主は、
前回、毛魂の芸術家こと、
玄墨親子をモデルに可愛らしく尊い世界を構築した怪異存在、
磨田野景彦がやって来た。
毛魂派の画家に出会うことができて、望里の娘にして、探偵の紡希は喜びに微笑む。
親子揃って報酬をしっかり払えば、願望を叶えてくれるのだ。
そう、アート的な悩みも相談に乗ってくれる。
だからこそ、磨田野は前回と同様、毛魂に関するインスピレーション不足を何とかするために、助けを借りようとやって来たわけで…
「ケダマノミチハムズカシイケネ、ゼンカイノショウゲキハボクノアタマニケダマカイカヲヨビオコシタケネ」
毛魂たるもの、毛に忠実たれ、それこそが、熱となり、光となるものだからと、磨田野の声音は真剣であり、創作に対する芸術に対する熱意が伝わるものであった。
だからこそ、
報酬以上に、夢に熱くなれる
磨田野の姿にモデルになろうと
この寒い冬の日にも付き合ってられるのだ。
磨田野は早速、バスルームを舞台に、被写体である彼女をスケッチしていく、しかし、ありのままをスケッチするのではない、和む世界として変換していくのだ。
磨田野にとって、毛魂とは、和みと癒しそして、見ていてほっこりするような、ホッとするような世界を構築することだった。
ありのままとは楽なことだ、
それは、思考の放棄と言わずして
何になろうか。
思考の放棄は逃避と同じだろうか、
そんな空想の連続性に対する答えは、何もなく、理想たるものへの解答法など存在しなかった。
闇への直行、止まることのない、
ストップ信号、限界点を求めるために、磨田野は毛魂の深淵まで、見つめる。
お湯、そんな心の冷たさに対する安らぎを構築し、浮かびあがったものを描いていく…
汝、存在は機械だろうか
汝、存在を証明せしは幾ばくか…
無数の毛魂の果てに浮かびし、
形を具現化し、構築した、
其の果てに、本当の安らぎとは
あるのだろうかと
常に問いかけ続けるが、
磨田野には、毛魂へのインスピレーションの源流たる探偵がいた。
だからこそ、温もりに
心が落ち着き、
磨田野は呟く
「コレガトウトイトイウコトケネ」
呟き、求める毛魂道
その先の果てにと
毛魂たらんと
考え続けることこそ、毛魂派たるや。
Movie(YoutubeShorts)
https://youtube.com/shorts/lnLl7rxKd34?si=sJMx8ThnJ8tuKrdD
(注/Youtube向けに制作したものなのでR18要素はないため、悪しからず)
呪文
呪文を見るにはログイン・会員登録が必須です。