小説『RakiNyaQueen』【ニャンノ世界】
『RakiNyaQueen』
彼女はグラピツィアウッマ学園、
創作部に所属する芸術猫の
RakiNyaQueen、猫耳族
姉にNyarrryQueenがいて、
祖母はアフロボン婆と
アフロヘアーになるはずだったが
だが、断られた
なぜなら、彼女は個性的さ、王道よりも我道をゆく!生来のひねくれもんだったのだ、故に変人、故に汎用とはかけ離れていた彼女は悩みすらも独特であった。
NyarrryQueenに1本の電話がかかる
「はい、もしもし、RakiNyaどした」
「毒虫になっちまったよ」
「あぁ、創作の際に邪魔する感覚が出てきたってことね」
NyarrryQueenは知っている。
彼女は繊細さんで、作品に対する情熱が集中するあまり、常に憂鬱、常に満足とは程遠い、くらいに悩み苦悩しながら書くことが多かったのだ。
「創作に対する炎ってものかな…まぁ、この情熱的な完成と感覚は、きっと閉じた空間だからこそ、凝縮されるものがあるんだ」
姉であるRakiNyaQueenに悩みをぶちまける。
彼女はとてつもなく言葉、絵画、音楽に敏感で、騒音があった日にゃ1日中寝込むほどであった。
「真っ暗な闇がね、捉えるんですよ、これって言うのはなくて…常に魔の手が迫っていて、Mein Vater Mein Vaterって叫ぶわけなんです」
彼女はRakiNyaQueenは独特だった。
独特だからこそ、独特の範囲内に有刺鉄線を設けて旧時代の第二次世界大戦あるいは第一次世界大戦のごとく閉じられた空間でしか物が書けない、創作できない、小心者なのだ…
「姉さんごめんにゃさい、弱くてね…だけど、空は晴れてるのに、雨が降ってる日にゃ落ち着くんだけど…何というか太陽がある日にゃ心がざわめくのです」
NyarrryQueenは聞き手に徹する
彼女は誰かに話したかったのだ…
創作に対する悩み、苦悩を、だけど
その闇が殺してしまうかもしれないからと
嵐の海を心の船の中で展開させていた。
「姉さんありがとう、何だか、話してると落ち着いたよ…また、不条理が考え付いたら話してもいいかい?」
「いいよ~RakiNyaの話、面白いから」
「いやいや、冗談を」
「本当だよ…苦悩して苦心してるってことは、懸命に向かってる証だから」
「・・・うん、」
涙を流してる音が聞こえた
雨だろうか、Heartful Rainか
「なんか、自分が好きじゃにゃいんだ…だけど、もしも、その思いをぶつけられるなら創作に込めてみたい…あるがままのものを…瞳に映った感覚をキャンバスに物語を込めたい!」
熱意、以前まで、引っ込み思案だった、RakiNyaQueenが成長できたのは何かあったのかもしれない…
「黄金の甘味が導いたんだ」
グラピツィアウッマ学園の創作家は
塔を見つめ、キャンバスに込める
題名 May Show Cry
5月の灯りが泣いた
歓喜あるいは悲劇を超え浄化したのか
彼女が書いた灯台にはGWとあった
GoldenWindー黄金の風ー
朽ちることのない魂から溢れ出たキラキラを込めてRakiNyaQueenは書き終えると、学園のスイーツ店の扉の前へ甘味を求めて扉を開ける。
黄金色の空に風鈴の音色を響かせながら…
ニャッツァニアの街は輝く
呪文
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