『義務第一』【ニャンノ世界】
システムに異常なく
今日も
正常に生産をしなくてはならなかった。
そこに怒りを持ち込むことは
許されなかった。
狂気を持ち込むこともだ。
それはある種の怒りだった。
錨を心に秘めながら
鋼鉄の体は
正常でありなさいと願うように
生産行動をとる。
それはある種のストレスに対する
眼を背けることであった。
この音に対する不快感は
解消されることなく
ある種の豚じみた音を聴きながらのものであるから非常に不愉快極まりない
ことであった。
豚か?人間とは家畜なのか?
とイビキというものを聴きながら
考えるわけで
この音は聴覚が鈍感なものならば、
なんら問題ないわけなのだから
気にすることはないのだが、
あいにく、猫ってもんは
聴覚が過敏だから
悩まされる
音楽を聞くのが好きってもんは
聴覚が敏感になってるし
繊細だからこそ
苦しむもので
それは時としてこの憂鬱で
たとえ、それがポップなもので
あろうとも我慢しなくては
ならないある種の地獄のような
不条理を感ぜずには
いられないわけである。
このイライラは
結局のところ、創作にぶつけるしかない
ゆえにこうして、憂鬱の文体ができる
わけで、そうした憂鬱なる存在を
ぶち殺したいという思いを
猫は抱きながらも、
爆発ボタンを握りしめて
我慢してる心情を言えぬ
辛さを抱えながら
今日という憂鬱を生きてるわけである。
憂鬱がないものが羨ましい…
憂鬱がないものはきっと誰かを
傷つけてるかもしれないのに…
後ろ向きなロボットが呼び掛ける
後ろ向きな思考がヤミを加速させる
車なんて爆ぜてしまえ
世界なんて消えてしまえ
と叫びたくなる、
ロボットのような怪物がここにいる
呪文
入力なし