境界のタンゲスダム外伝 EP3.2?「油断」
「おはよう…」
ルナが眠気眼を擦りながらコックピットに入ってくる。
そこには既にゼノが少し眠たそうに座席に座っていた。
「あぁ、おはよう、ルナ。眠れたか?」
「うん、おかげさまで」
宇宙に朝夕の概念はない。
だが、それ故に地球時間の概念は重要だ。
規則正しい生活が出来ない、それだけで身体に悪影響を及ぼしかねない。
宇宙で生きる、とはそういうことだ。
「フィルターもいつもありがとうね」
と、現在操縦桿を握るロボット…フィルターに目をやる。
フィルターは照れくさそうにビープ音を鳴らす。
その為の機械の体だ、と言うが、それでもありがたいことはありがたい。
ふわりと小さくあくび。
まだ少し眠たい…だけど。
「…。私、コーヒー取りに行くけど、二人は何かいる?」
「あ、俺もコーヒーお願い」
「PI-ppi(気持ちだけ受け取っとくよ)」
わかった、と頷き、ルナがくるりと振り返り食堂室に向かうべく扉を開く。
ゼノは何気なくそれを見送ろうとするが、あわててそれを静止する。
「ル、ルナ!?」
「ん、どうしたの?」
「えー、あー、なんでも…いやなんでもなくはなくて」
しどろもどろにどうつたえるか思案するゼノであったが、フィルターに救援を判断を乞う。
フィルターは少し考えて言う。
「piPIPI(スカートがハーネスで捲れてパンツ見えてるよ)」
その言葉を聞いてみるみる間に顔を赤らめるルナ。
キャっとも言わずにスカートを下ろす。
行動こそ冷静そのものだが、そうじゃないことは表情を見れば一目瞭然。
「…見た…?」
千切れんばかりに首を横に振る、朝から刺激がありすぎる。
「えと…その……忘れて?」
彼女には悪いが、どうも忘れられそうもないだろう。
とゼノは密かに思った。
呪文
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