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北米から東亜にかけて、太平洋を股にかける美少女アイドルとして持て囃されていた彼女。だが、その実体は三十路を超えた年増女で、アイドルの夢を捨てきれぬまま、裏社会で流行し大問題となっている「フランケン・ミューティレーション」に手を出したのが、今の艶やかな姿の所以だ──いや、今ではなく、かつての話だが。

そのフランケン・ミューティレーションという技術の本質は、肉体や臓器を切除し、新たな人体パーツを付け替えるもの。ではその供給源はどこから来るのか? ブローカーは地球人だが、元締めは宇宙人。つまり、地球外生物の肉を適当に成型した疑似臓器や疑似四肢ばかりだ。そんな異物を拒絶反応なく取り付けるため、無理やり遺伝子操作を施す。その結果、持ち主に何が起こるか? それが未知数ゆえに大問題なのだ。同じ地球人類の肉体では飽き足らず、あり得ない力を発揮したり美しさを発揮する、ともすれば不老不死すら謳う連中の口車に乗せられたセレブやスターがこれに手を染め、世の中にその姿をアピールし、とんでもない末路を衆目に晒してしまえば、社会は、地球は大混乱に陥る。だからこそ、秘密裏に我々が動く。捜査し、解決し、すべてを隠滅する。

彼女も、その隠滅対象の一人だ。しかし、まあ、何のウイルスか、微生物か、寄生虫だったのか……。背骨は皮膚と筋肉を引き裂き、頚椎ごとどこぞへ逃げ去り、股間からは別の生物が急成長。体外に露出した子宮からゴロッと抜け落ちたような──うまく形容しがたいが、とどのつまり、抜け殻だ。人気アイドルの成れの果てが、寄生された生物(一種類か、二種類かは鑑識待ち)に内側から食い破られてしまうとは。安易に身体を弄るものじゃない。親父とお袋は、刺青もピアスも許さない前時代的な考え方だったが、今となっては、老いが忍び寄る己の身体を労わる習慣がついている。親の小言にはつくづく感謝せねばならないものだ。さて、気が重いがそろそろ彼女の、寄生生物に脳から鼻の軟骨まで綺麗に内側を食い尽くされたご尊顔を、拝謁しなくては……。

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皮モノ、も好きっちゃ好きなんですよ。でもニッチにニッチを重ねてしまっては、ディープにコア過ぎて誰も付いてけなくなるんですよ。でもやっぱ作ってみたいな、と思って意図的に生成してみたのです。そしたらまあ、想像だにしないグロいのばっか出来ちゃって、で、その内の一枚を採用し、その無惨な骸の元の姿をまともに生成させて……その後の後始末とかにはさっぱり興味が湧かないから、皮モノをものにするのは難しいと思った次第。

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