『状態異常中の悪魔』リルル・フランチャイズの、その後①
「…………あ、れ……? わ、私……――あ、そういえばご主人様は……いない――? ……う~ん、ここってドコ、なの? ……なんか、見覚えがあるような、気のせい、かな……? ――あ、誰か入ってきた……あ、れ、アナタ」
欲望丸出しの人間の手によって、呪いを掛けられたリルル。
まさかその人間が持っていた道具は、悪魔族にとって最大の脅威であり、解呪が難しいとされている〝悪魔封縛の宝石〟――
伝説級の秘宝として知られる、世界に一つしかない道具(アイテム)を、何故あの人間が……
その詳細は不明のまま、ヒルドラの一撃によって倒されてしまった。
その翌日――
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「ただいまぁっと! さぁて、リルルの解呪をしなくては……て、もう起きたのか?」
家の中に入ってきたのは、金髪のツインテールの髪型をした女の子。
気が付いたリルルに対して、驚いた表情を見せていた。
リルル
「あ、あの……ここ、は、どこ、なの? 私はいったい――」
リルルは今まで起きた事をまるで覚えていなかった。
それに、自分の事を『我(われ)』と呼んでいたが、今は何故か、彼女の一人称が『私(わたし)』と呼んでいる。
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「あ、そうか。まだ、思い出せないんだな……よし、待ってろ! 今すぐに解呪してあげるから!」
リルル
「……え? な、なにを――」
すると、金髪ツインテールの女の子は、彼女に向けて魔法を放つ。
〝原初たる根源の力、我は其の戒めを解き、汝の契約を破棄するものなり――! さぁ、自我を取り戻せ! 解呪魔法『ディスペリクション・サークリアス』!!〟
彼女が詠唱を唱えると、辺り一面が光り輝き、眩しい光に包まれる。
すぐに光はおさまり、リルルの身体に変化が――
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「ふぅ……ほら、終わったぞリルル」
リルル
「ぅ、ん……い、今の光は――? ……あ、れ? 我(われ)は、一体…………あ、ヒルドラちゃんだ! やっほぉー!」
ヒルドラ
「あのなぁ、我がどれだけ心配したか、わかってるのか!? まさか、我が料理中に突然いなくなるなんて……でも、見つけられてよかった」
ヒルドラは、安心したかのように、ほっとしている。
どうやら、リルルの解呪に成功したようだ。
リルル
「ごめんごめん! でも、よく覚えてなくて……バイトしてて、なんか、人間のお客からプレゼントがあるとか何とかで呼び出されたような…………えっと、我はあれから、どうなってたの?」
ヒルドラ
「その変態人間に、その身を捧げる寸前だったぞ?」
リルル
「……え? な、なに? それ――怖っ! Σ(・□・;)」
ようやく自分の置かれた状況を理解したようで、自分が悪魔封呪の宝石を身に付けていたことさえ、わからなかったようだ。
ヒルドラ
「しかし、まさかお前が人間の罠に引っ掛かるとは……一体、なにがあったんだ?」
リルル
「……シ、シラナイデスヨー」
ヒルドラ
「なんだ、それは……まぁ、リルルの事だ。どうせ金目のモノに目がくらんで、そのまま受け取ったのではないか?」
リルル
「ぎくぅぅうっ! Σ(・□・;)」
リルルは、核心に迫られる質問に焦り始めていた。
額(ひたい)には冷や汗が……
ヒルドラ
「……ふふ♡ まぁいい、こうして戻ってきてくれたのだから……早速、始めるか」
リルル
「……え? 『始める』って……ま、まさかっ――」
ヒルドラ
「伝説級のアイテムで、お前の身体能力は極限にまで低下しているんだ。だ・か・ら! 我が直々にもう一度、鍛えてやろう♪ ふふ、嬉しいだろう? (*´▽`*)」
リルル
「っ!! えぇぇええーーー!! Σ(・□・;)」
そして、ヒルドラによる地獄特訓がスタートしたのだった。
ヒルドラ
「よし! じゃあ、早速向かおう! いくぞ、リルル!! ふふ♡」
リルル
「そ、そんなぁああー! (´>o<`)」
ヒルドラちゃん、意外にドSさんですねぇ(;´∀`)
頑張れ~リルルちゃ~ん!!(≧▽≦)
* * *
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呪文
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- Steps 59
- Scale 9
- Seed 520487763
- Sampler DPM++ 2M SDE Karras
- Strength 0
- Noise 1
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- Sampler DPM++ 2M SDE Karras
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