小説『木翁善鶴ー座禅祈願ー』【ニャンノ世界】
『木翁善鶴ー座禅祈願ー』
第ニ戦『戦準備』
テーマ:ヒーリング体験
猫禅師の木翁善鶴は猫禅宗、ソウニャドウの流派としてコウニャイ寺を中心にニャガサキに禅宗を広めた人物である。
聖教会の信徒が多く、受け入れられるのかと苦悩した面もあったが、時の大名、浦上 真律愛の父、浦上 真忠は彼らもまた、終末事変によって暗黒時代を乗り越えた同胞であり家族だとして受け入れ、
コウニャイ寺にて数多の人々が禅を行うのを受け入れている。
ゆえに、今回も禅の集いに集まりし西軍のために、戦へ向かうであろう、彼らと共に木翁善鶴は座禅をして願うのである。
戦いとは、迷い晴れぬ混沌とした
世界に飛び込むなかで自身の信念たるものを示さんとする行動であり、変革である。
ゆえに、迷い苦悩し悩む姿は闇に引き込まれつつも、考え続ける姿には、名君にとって重要なものであり、数多の可能性を考え考慮し得ぬものは光を得ても再び暗黒の時代へと導き暗君となるであろう、ゆえに、禅を行うことで、
心の均衡さと、カラリとした精神が育まれ、喜怒哀楽の情念に囚われることなく、己が進む道を指し示すことに繋がるであろう。
彼らは雑念の雲を晴らし
己が持つ光を導きださんと
瞳を閉じて、猫神ニャンノのエネルギーの潮流をその身で受け取り、吸収するのだった。
呪文
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