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眼鏡ネコ民ちゃんのモンスター講座

使用したAI その他
ことぴー様の企画( https://www.chichi-pui.com/events/user-events/0beea79a-200c-4ff5-6b65-d8c9677e95bb/ )に参加。

より設定を掘り下げるため、新たに作った獣人族(ネコ民)の生物学者見習いの子。
フィールドワークと学費の工面の両立をするために冒険者してます。そんな彼女にニドヴァル大陸に居る様々なモンスターについて解説をしてもらいましょう!

こちらもゆるりと実施中、気が向いたら参加してください: https://www.chichi-pui.com/posts/1c7e4c35-c94e-4821-9cf6-736b7e1f2c83/
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「モンスターについて聞きたい……ですか? 構いませんが……私なんかで本当に大丈夫でしょうか。まだ冒険者としても学者としても未熟ですし、教えるというのは、あまり………」
「モンスターの脅威度区分は御存じですか……? レベル0、ほぼ無害な生物からレベル5……討伐には大規模な部隊が必要だとされているものまで区分されていて……私は冒険者活動の傍らのフィールドワークで……レベル0から3までのモンスターを中心に、行動パターン、生息環境、食性、繁殖期の特徴なども可能な限り記録しています」
「お望みなら……私に分かることは全てお話しします。モンスターについて正しく理解すること、特にマナ減少後の生態変化について知っておくことは皆さんの命を守ること……それに生態系の保全にもに繋がりますから……」

①グラデン・ウォーカー
「まずは……グラデン・ウォーカーですね、了解しました」
「体高50cmから80cm、体長は約1メートル程度の四足歩行哺乳類です。特徴的なのは体の各所にある瘤ですね。生息域は大陸ほぼ全域で主に平原及び各国の農地周辺、山岳地帯や森林地帯でも目撃例があります」
「四肢は短く、移動速度も人間が走れば振り切れる程度です。食性は草食で性格も攻撃的ではありません、脅威レベルは単体なら1、群れの場合は2以上になります」
「グラデン・ウォーカーの危険性は、その攻撃力ではなく物量にあります。マナ減少後、グラデン・ウォーカーは繁殖能力が著しく向上しました。1匹の雌が1年に10匹以上出産するとも言われていて、群れの規模は加速度的に大きくなります。これによって農作物等に対する被害も増加するので、討伐依頼も多く出されていますね」
「一見、『大人しい草食動物の討伐』と聞くと初めての討伐依頼に最適かと思われますが、油断は禁物です。グラデン・ウォーカーは群れの一頭でも攻撃されると、全個体が協力して反撃してきます。10頭の群れなら10頭全てが、100頭なら100頭全てが一斉に襲ってくるんです」
「攻撃方法は主に体当たり、先程述べた瘤部分は硬質であるため、それを武器としていますね。体当たりの威力は、成人男性なら転倒する程度ですが、防具等が無いと打撲や……当たり所が悪いと最悪骨折する場合があります。包囲された状態で何度も攻撃されたら一層危険です」
「ですので、討伐を行う際は必ず群れの規模を確認してください。群れが分散している可能性も十分考慮し、見つけた個体以外にも足跡や糞の量から個体数を予想し、攻撃前に必ず逃走ルートを確保してください」
「小規模な群れなら、あちらが気付く前に遠距離からの各個撃破が有効です。群れの規模が多くなると、複数人での連携が必要です。包囲されないよう十分に注意してください」
「ちなみに……肉は食用にはなりますが、適切に血抜きと下処理をしないと獣臭が強く、かなり癖が強いです。ベルディアの一部地域では香辛料を大量に使った煮込み料理にしますが、それでも好んで食べる人は少ないですね。売値も二束三文です」

「あ、あの……長くなりすぎましたか? 要点は押さえたつもりですが……」


②イユマング
「次は……イユマング、ですか。確かに『恐れるに足りないモンスター』なんですが、非常に……興味深い生物なんです!」
「体長は幼体で5~10cm程度、成体で人間の頭部ほど。歪んだ球体状で、半透明のゼラチン質の体を薄い皮膜が覆っています。小さな目と口、短い触腕を持ちます動きは非常に遅く、普通に歩けば追いつけます。力も弱く、成体でも人間の幼児以下です。体組織は脆弱であり、蹴ったり踏むだけで致命傷を受け、子供でも倒すことができます。脅威レベルはレベル0、せいぜい1。確かに、戦闘能力だけ見れば『恐れるに足らない』でしょう。しかし、イユマングの能力は別の部分にあります」
「なんと! イユマングには明らかに知性と言えるものが備わっているんです! 彼らの鳴き声を調査したところ、分かっているだけでも50以上の鳴き方を駆使し、仲間と複雑なコミニュケーションをとっているんです!」
「ある程度の社会性も観察されています。群れで行動し、餌を分け合う行動も見られます。さらに石で木の実の殻を割ろうとしたり、枝で果実を落としたりする行動が確認されています。明らかに道具を使う行動……ゴブリン等の亜人モンスターに匹敵する知能を持っていると言っても過言ではありません!」
「ですが……彼らはそんな知性を持ちながら、致命的ともいえるほどに学習能力や危機管理能力がありません。周囲に危険が迫っている、例えば隣で一緒に餌を食べていた仲間が敵に襲われていても餌を食べるのをやめなかったり、同じ罠に何度も引っかかったり……社会性も不安定です。餌が少ないと仲間を攻撃し、共食いすら発生します。知性があるのに、本能に完全に支配されている……非常に矛盾した存在なんです」
「イユマングも、先程のグラデン・ウォーカーと同じく高い繁殖能力を持っています。これはマナ減少による変化ではなく、元々持ち合わせていた能力です。彼らは雌雄同体であり、雑食性でもあるため2匹いれば1年で最大200倍、つまりは400匹に増加することもあります」
「生息場所は湿地帯や中央山脈等の高山帯、乾燥した地域を除く大陸全域。街中にも時折入り込んでいるのを見たことがあると思います。そのため、直接的な被害はほぼないのですが、衛生上の問題や特有の鳴き声による騒音問題により討伐依頼を出されることがありますね」
「討伐自体は非常に簡単です。物理攻撃でも容易に倒せますが、毒への耐性も低いためイユマングが好む餌……果物等に毒を仕込んでおけば簡単に駆除できます。もっとも、周囲への影響を考え、毒物の取り扱いは慎重に行ってください」
「イユマングは単に倒すだけなら簡単なモンスターです、しかし根絶は難しいと言えます。駆除依頼を受けたとしてもその方法が中途半端だと、すぐに再発して『あの冒険者は仕事が雑だ』という評判が立ちますのでご注意を」
「ちなみに、イユマングは燃料になります。生きている間は体に水分が蓄えられているのでそこまで燃えやすくはないのですが、適切に乾燥させると薪代わりとなり昔から携帯燃料として使われていた記録もあります」
「このように、イユマングは非常に不思議な生態をしているモンスターなんです! 単に『そこら辺にいる雑魚モンスター』として見るのではなく、深く観察してみると意外な事実が……!」

「あっ……すみません……熱くなりすぎました……」

③ラスティ・クロー
「次はラスティ・クローですね……了解しました」
「実は私、先月アステリア連邦の旧鉱山でこの個体を観察する機会がありました。非常に……その、危険でしたが貴重なデータが……あっ、こほん……すみません。では、説明します」
「外見はカニやザリガニに似ていますが水場を必要としない完全に陸生型の生物です。脅威レベルはレベル2または3。これは装備と準備が整っていないと致命傷を負う危険度です」
「主に鉄分を好みますが、銅、亜鉛、ニッケルなども摂取します。これらを消化・吸収し、外骨格の材料とするんです。外骨格の成分を分析すると……ああ、すみません。簡単に言えば、彼らの殻は紛うことなく金属複合材料で構成されています。若い個体はごく薄い殻ですが、成体になるとフルプレートメイルに匹敵する硬度になります。つまり、通常の武器では傷つけるのが困難です」
「主な生息地はアステリア連邦とドゥーネイル共和国周辺の廃坑や廃工房であり、彼らは金属が豊富な場所を好みます。具体的には……廃棄された工房や廃坑ですが、時には現役の作業所等にも潜入することがあります」
「ラスティ・クローは極めて強い縄張り意識を持ちます。鉱石や廃棄された工具等が集積された箇所があれば、ラスティ・クローの巣であることを疑うべきです。そのような場所で不自然な金属音がしたりした場合、そこはラスティ・クローの縄張りである可能性が高いです」
「ラスティ・クローの攻撃手段は主に鋏を利用します。突き刺しや挟撃……腕の速度は想像以上に早く、準備しておかないと見切るのは困難です。特に挟撃は厚さ5mmの鉄板を容易に折り曲げるほどです、堅牢な防具が無ければ人体を切断することも可能な力です」
「しかし、ラスティ・クローには死角が多くまたモンスター自体も小回りが効かないという弱点があります。素早く回り込み、関節部等を攻撃すれば戦闘を有利に進めることができるでしょう。他には目を狙うのも良いでしょう。殻の厚い部分を攻撃しても、アダマンタイト合金の武器でもない限り弾かれたり刃こぼれするだけですので、しっかり狙いを定めましょう」
「興味深いことに、ラスティ・クローは金属をそのまま食します。調べたところによると極めて強酸の胃液と、独特な消化器内の環境によって金属の消化・吸収を効率化しているようです。本来、このような形での金属の接種は生物においては有害になることが多いのですが……どうやってこのような適応を遂げたのか、是非もっと研究したいですね!」
「殻や鋏は鍛冶の副材料として買い手があります。肉は……強い金属臭がする上に消化が悪く、食べると下痢をする可能性が高いです……え? どうしてそんなこと知ってるかって? 一度だけ、食べたんです。もう二度と食べません、本当に食べ物とは言えない味でした」

「あっ、もし今後ラスティ・クローと戦ったら、外骨格や消化器のサンプルを持ち帰ってくださいね。メカニズムが分かれば生物学だけではなく工業的にも大きな進歩に繋がる可能性がありますので!」


④ギカント・モス
「ギガント・モス……! 私、この前サウクレドに調査旅行に行ってそこで成虫を目撃したことがあります! 奇麗なんですよねぇ……あっ、すみません! 解説ですね? えぇと……」
「ギガント・モスは完全変態をするモンスターです。これが重要なポイントで、幼虫期・蛹期・成虫期でまったく異なる脅威度と対処法が必要になります。幼虫時は脅威レベル1または2、蛹の時はより脅威レベルは低くなりますが、成虫時は脅威レベル3と言っても過言ではありません」
「幼虫時は動きも緩慢で防御力も低い、端的に言えば体長3mほどの大きな芋虫ですが、口から吐く糸には要注意です。粘着性が高く、空気に触れると組成が変化します。硬化後は鉄製ワイヤーに勝るとも劣らない強度を発揮します。とても人の力で引きはがせるような代物ではありません。呼吸器周辺に付着すると窒息の恐れもあります」
「幸い、火で焼き切ることは可能です……が、顔についた場合はそれも難しいです。一応、高濃度のアルコールをかければ粘着性が低下しますので覚えておいてください。ちなみに、この糸は南洋エルフの間では衣服用として活用されています。加熱等の処理を行うとまたしても組成が変化し、耐久力こそ落ちますがかなりの伸縮性を得るんです」
「南洋エルフの人たちが体にぴったりとフィットする服を着ているのを見たことがありませんか? あれはギガント・モスの糸を使ったサウクレド特産の衣服なんです。動きを阻害しないし水の抵抗も受けにくいので、重宝されていると聞いたことがあります」
「そして成虫は体長約2メートル、翼幅は5メートルを超えます。翅は極彩色……青、緑、紫、金色が複雑に混ざり合った、言葉では表現しきれない美しさです。飛行速度は時速約40〜50km。夜行性で、月明かりの夜に最も活発に活動します」
「最大の危険要素は毒性鱗粉です。成虫の翅からは常時、微量の鱗粉が舞い散っています。飛行中や、翅を羽ばたかせた際には大量に放出されます。症状としては激しい咳、目眩、嘔吐、全身の痙攣……重症化すると呼吸困難による死亡例もあります。皮膚についた場合も激しい炎症と水疱が発生します」
「以前から鱗粉には毒性があったようなのですが、元は微々たるもので軽度の痒みや咳を引き起こす程度だったものが、簒奪戦争後に毒性が急激に高まりました。これは生存戦略の変化だと考えられます」
「さらに厄介なのが、鱗粉のマナ反射特性ですね。鱗粉一つ一つが微細な魔法反射鏡として機能し、特に光や熱系統の魔法を反射します。伝統魔法や新式魔法で攻撃しようとしても、直撃前に散乱・反射される可能性があります。」
「なので成虫と対峙する際は防毒装備を万全にし、魔法以外の遠距離攻撃を行うことが基本になります。風向きなどにも十分注意してください」
「しかし……実はギガント・モスは古くからサウクレドで『豊漁と豊作の兆し』とも呼ばれていたんです。先程の繭からとれる糸のこともあり、島の人々に親しまれてきていましたが……昨今の被害拡大により、住民の方々は、伝統と現実の間で苦しんでいます。また、被害報告増加の背景には生息地の開発により、生活圏が重なりつつあることが要因の一つとされています」
「ギカント・モスの個体数も年々減少している報告があります。先の生息域の減少に加え、マナ減少による繁殖率の低下している可能性も考えられます。ギガント・モスは確かに危険ですが、生態系の一部であり、経済的価値もあります。絶滅させるのではなく、共存の道を探るべきだと……きっとそれは学術的にも、サウクレドの住民の方々の気持ち的にも、意義があると思います」


⑤ニドヴァリアン・デスワーム
「ニドヴァリアン・デスワーム……ですか。実は……私自身は直接遭遇したことはありません。遭遇自体も稀ですし、さらに生還できた事例となると数が極めて少ないんです。脅威レベルは4……討伐には十分な装備が必要な上、個人での撃破は極めて困難です。必ず複数人で対処してください」
「全長20メートル以上、最大個体では30メートルに達するという報告もあります。直径は最も太い部分で約3メートル。体は環状の節で覆われた蠕虫状。色は褐色から灰色で、砂漠や荒野の地面に擬態しやすい配色です。特徴的なのは、頭部に位置する巨大な口です。食性は完全な肉食であり、口の直径は約2メートル。内部には牙が円形に配置されており、一度捕食対象を捕らえるとこの牙で奥へと引き込みます。人間サイズの生物なら、文字通り一口で丸呑みです」
「最も恐ろしい特性の一つが、地中を自在に移動できる能力です。地中内でも時速20から30km程度、人の全力疾走に匹敵する速度で移動が可能です。デスワームは視覚がほとんど機能していませんが、高い振動及び音声の感知能力に加え、ある種の化学感知……つまりフェロモンや匂い等により周囲の状況を把握していると言われています」
「皮膚は弾力性があって尚且つ分厚く、推定で10cmから15㎝。多くの攻撃はこの皮膚で防御され、内部組織にダメージを与えることが難しくなっています。槍等の刺突武器なら皮膚を貫通できますが、その巨大な体格も相まって致命傷を与えることは困難です」
「数少ない有効な攻撃手段は魔法攻撃です。伝統魔法による連続攻撃を加えれば、相当なダメージを与えることができると思われます。また、魔法以外にも爆弾等を使用するのも効果的だと考えられます。それと……口内や体内は外皮ほど防御力が高くないので、何らかの形で攻撃を集中できれば撃破が可能と考えられます。」
「主な生息域は大陸南部の荒野や砂漠地帯。この地域に行く場合は、必ずデスワームの目撃情報を収集してください。そしてその付近を避けて行動すること。また砂漠や荒野で地面に異様な振動などを感じたら、出来るだけ強固な岩場等に静かに移動してください」

「いつか、安全な観察方法が確立されて、デスワームを直接研究できる日が来れば……あ、すみません。これは私の夢ですね」

⑥ワイバーン
「ワイバーン!はい、これは私の研究の中でも特に力を入れている対象です! ワイバーンは尾を含めて全長約3メートル程度、翼幅は6メートル程度で比較的大型のモンスターですが、体重は約40kg未満。翼竜型の爬虫類で、飛行に特化した身体構造を持ちます。重要なのは飛行能力を得るために軽量化されている、という点です。脅威度レベルは3……つまり十分に危険ですが、適切な準備と戦術があれば討伐可能な存在です」
「生息地は中央山脈付近、主に標高500mから4000mの範囲に生息しています。食性は肉食で、普段は野生動物や小さなモンスターを捕食していますが、麓の村では家畜の被害も発生しています。また、人間に対しても攻撃的で、縄張りから追い出そうと攻撃を加えたりあるいは捕食対象として襲い掛かります」
「飛行能力の概要は、最高速度は時速約60〜80km。急降下時は100kmを超えることも。ただし、これは短時間のみで持続巡航速度は40km程度です。主な攻撃手段は急降下からの脚部の爪による刺突もしくは掴み上げて落下させる攻撃、尾を振るっての攻撃、嚙みつき攻撃です。また、多くの亜種が存在し、毒霧や火炎を吐く種も確認されています。これらの攻撃は直撃を受ければ致命的なものが多く、しっかりとした防具や対策が必須です」
「えーと……『火を吐くってドラゴンみたい』とよく言われるのですが……ワイバーンはドラゴンとは全くの別種です! そこは誤解しないでくださいね! たまに『ドラゴンを倒した!』なんて吹聴する人がいますが、その全てがワイバーンの誤認によるものです。もう一度言います、ワイバーンはドラゴンではない、いいですね?」
「話が脱線してしまいましたが……ワイバーンの習性として特筆すべき点は、巣への防護意識が非常に強いという点です。巣の付近にいる侵入者には積極的に攻撃を行う他、繁殖期にはその範囲が拡大します。巣は通常、崖の窪みや洞窟の入り口に作られます。周囲に骨や羽毛が散乱していたり強い獣臭がした場合は、近くにワイバーンの巣がある可能性が高いため、十分に注意してください」
「ワイバーンと対峙する場合は、地形を利用して飛行ルートを制限すると対処しやすくなります。急降下を開始するタイミングで一瞬空中で静止するため、その際に翼を攻撃すると有効です。翼膜に損傷があると空中での機動力が大きく減らせます。防御力は高くなく、通常の武器でも鱗は貫通可能です。とはいえ、ワイバーンが地上に降りてきても尾や嚙みつきには十分注意してください」
「一説によると、ワイバーンは古代戦争期に作られた生物兵器が起源であると言われています。確かに野生の爬虫類としては不自然な攻撃性の高さや亜種の多様性は人為的な品種改良を示唆していますし、古代エルフの文献にも記述があります。爬虫類ですが冷涼な高山地帯に住んでいるのもその証拠と言われています。ただし、完全な魔法依存生物ではなく通常の生物学的なメカニズムで生存していると考えられます。私の仮説では、元々は自然界に存在した小型翼竜を、古代魔法で改造・強化したものではないかと。これなら、魔法の影響が薄れた現在でも生存可能な理由が説明できます」
「翼膜や鱗は防具等に活用可能で買い取りも多く行われています。肉は……あまり美味しくないです。獣人族でも食べにくいほど硬いので、調理には苦労すると思いますよ」


「あ……また長くなってしまいました。でも、ワイバーンは本当に興味深い生物なんです。飛行のための進化的適応と、おそらく人為的な改造の痕跡が混在していて……」


⑦ドラゴン
「ドラゴン、ですか。これは……非常に難しい質問ですね。学術的立場と個人的見解が交錯する領域です。まず正直に申し上げますと、私は『ドラゴンは実在する』という確証がないんです」
「まだまだ未熟ですが、一人の学者として、証拠なしに断言することはできません。しかし同時に、『存在しない』と断言することも、同じくらい非科学的だと考えています。冒険者財団の創設者が、著書の中で『中央山脈の奥地で白銀色の鱗を持つドラゴンと遭遇した』と記述しているのはご存じだと思います。多くの人が『本のクライマックスを劇的にするための作り話』として認識していますが……私はそうは思いません」
「彼の著書の他の部分……モンスターや地域文化の記述は驚くほど正確なんです。私が実際に観察したモンスターの生態と、彼の記録はほぼ完全に一致しています。これは重要な点です。もし彼が単なる娯楽作家なら、こんなに正確な観察記録を残せるでしょうか?」
「それに、ニドヴァル大陸だけでなく、ガレウム大陸や極東列島群、北洋大島等……文化的交流がほとんどなかった地域でも、驚くほど類似したドラゴン伝説が存在します。これは『集合的創作』で説明するには、あまりにも細部が一致しすぎています」
「しかし、伝説をそのまま受け止めた場合、どうしても不可解な部分が存在するのも事実です。様々な描写から考えられる体長は100mを優に超えます……生物の骨格はそのように巨大な質量には耐えられません。また、『一息で街を焼き払うブレス』というのも……ワイバーンの火炎型が吐く炎でさえ、射程10メートル程度。それを遥かに超える威力と射程は通常の生物学的メカニズムでは説明不可能です。『スピリット・ボム』ですら、それほどの威力はありませんから。『風よりも速く飛ぶ』とも言われていますが……先に述べたように、生物学・物理学の双方から見て不可能としか言えません」
「ただ……ここからは、私の個人的な仮説です。大学で発表したら笑われるかもしれませんが……もし、あくまで『もし』ですが……ドラゴンが存在するなら、それは私たちの知る生物学の枠外にある存在だと考えます。私達の想像を超えた、超自然的な生命体……荒唐無稽な話かもしれませんが、もしドラゴンが存在するとすればそれは最早『モンスター』ではありません……恐らくは神に等しい、究極の生物と言えるでしょう」

「というわけで、私はドラゴンの存在可能性を50%以上と見積もっています。もし、遭遇した場合は……絶対に交戦せず、即座に退避してください。あ、でも色々調べてほしい気も……本当にそんな生き物がいるとしたら……私なら、怖くても記録を取ろうとしてしまうかもしれませんね」


「あっ、ごめんなさいっ! つ、つい話し込んでしまいました……た、退屈じゃなかったですか? モンスターの話になるとどうしてもこうなっちゃって……お恥ずかしい限りです……」
「あの……良ければ、モンスター達の生態に興味を持っていただけると嬉しいです……あと、ドラゴンについての私の意見は内緒にしておいてください……教授とかに知られたら笑われちゃいますから……」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
※モンスター部分はnano-bananaで生成。

続きっぽいモノ: https://www.chichi-pui.com/posts/a5916457-a7e9-417c-9234-4cf6c283aa06/

呪文

入力なし

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