うさ耳少女の歓迎式
部屋の扉が開いた瞬間、ベッドの上で膝をついていた少女、アリスが頬を膨らませて叫んだ。紫色のふわふわした髪を揺らし、頭の大きなリボンが不満げにぴょこんと跳ねる。
「あ、アリス、ごめん。仕事が長引いちゃって……」
「言い訳は聞きません!見てください、この散らばった花びら。あなたを驚かせようと私が一生懸命並べたのに、待ちくたびれて自分で何枚か踏んじゃったじゃないですか」
彼女は真剣な表情で、自分の周りに散らばる青紫色の花びらを指差した。白のレースをあしらった勝負服(本人気合のルームウェア)も、ずっと座り込んでいたせいで少しシワが寄っている。
「でも、ちゃんと待っててくれたんだね。ありがとう」
「お礼を言えば済むと思ったら大間違いです。罰として、今すぐ私を抱き上げて『世界一可愛いウサギさん、お留守番お疲れ様』と三回唱えてください。さあ、早く!」
アリスは手袋をはめた小さな手をこちらに突き出し、顔を真っ赤にしながら精一杯の威厳を保とうとする。
「はいはい、お疲れ様。本当に可愛かったよ」
「語尾に『ウサ』を付けるのを忘れています!もう、やり直しです!」
怒っているはずなのに、彼女の瞳は嬉しそうに潤んでいた。
呪文
入力なし