学校教諭水野亜美!2期第17話
月明かりに照らされた境内。
戦士たちが次々と集まる。
ら「おい、はるかさんたちは?」
未麗は思わず口元が緩む。
未麗「(キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!)」
必死に笑いをこらえる。
せつなが静かに答える。
せ「後から来るんじゃない?」
レイは池の方へ向く。
レ「じゃ、ますみさん、よろし……」
その瞬間。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
境内の空気が一変する。
全員が振り返る。
闇の中からゆっくり歩いてくる人影。
?「ウウウウウウウ……」
ぼろぼろのマント。
青白い肌。
そしてゾンビのような特殊メイク。
セーラーウラヌスだった。
ま「は……はるかさん!?」
美「マジで!?」
ウラヌスは返事をせず、一気に飛び込んでくる。
は「ウオオオオオ!!」
ドン!!
全員が後退する。
未麗だけが迷わず前へ。
未麗「未麗のハートフルフラッシュ!!」
炎をまとって突撃。
レ「未麗!待ちなさい!!」
レイが腕をつかもうとする。
そこで、せつなが一歩前へ出る。
せ「これは、はるかじゃないわ!妖魔に洗脳されている!」
ら「ウソだろ!?」
せつなの声が境内に響く。
せ「全員!攻撃開始!」
しかし……
誰も動けない。
う「……でも。はるかさん、だよ?」
亜「私には……。」
レ「攻撃なんて……。」
美「できないよ……。」
せつなは迷わず続ける。
せ「迷っている暇はない!仮に本物のはるかだったとしても!」
せ「未麗ちゃん!健太朗くん!刀馬くん!救護班がいる!」
せ「だから恐れず制圧しなさい!」
その瞬間。
はるかが一番近くにいたうさぎへ突進。
は「ウオオオ!!」
う「きゃあっ!!」
せ「早く!!」
ま「シュープリームサンダー!!」
雷撃が走る。
しかし――
みちるが飛び込む。
み「やめて!!私のはるかよ!?」
涙を浮かべながらはるかをかばう。
雷撃を受け流し、そのまま、まことへ反撃。
ドン!!
ま「うっ!!」
吹き飛ばされる。
健太朗はすぐに駆け寄る。
健「ホワイトンメーザ!!」
白い光がまことを包み、ダメージが回復していく。
境内は完全に混乱。
う「ど、どうしたらいいのぉ……!」
涙目になる。
その様子を見て、未麗だけは心の中で思う。
未麗(心の中)「はるか先生……。みんな、本気で混乱してる。作戦、大成功ですwww」
ら「……仕方ねぇ。」
ら「あとではるかさんに殴られるのを覚悟で行くぞ!!」
らんまは大きく息を吸う。
神主としての祝詞を唱える。
ら「我、天照大御神を祭るもの也!!日照祈祷波動!!!!」
金色の浄化の波動が一直線に走る。
み「らんまくんも止めてぇっ!!(´;ω;`)ウゥゥ」
みちるは必死にはるかの前へ立つ。
そのまま波動を受け流し、反撃。
ドォン!!
ら「ぐっ!!」
吹き飛ばされ、地面を転がる。
ら「つ、つぇぇぇ……。本気じゃねぇか……。」
その隙を逃さない。
乱麗「健太朗!刀馬!刀技で二人を仕留めるよっ!!」
三人が同時に駆け出す。
乱麗「乱炎斬!!」
炎をまとった一閃。
健「健刀斬!!」
メガネの奥の目が鋭く光る。
刀「刀水斬!!」
水流をまとった斬撃が続く。
三方向からの連携攻撃。
少し離れた場所。
せつなが腕を組み、小さく微笑む。
せつな(心の中)「いい感じ♡誰も手を抜いていない。これなら訓練になるわ。」
その横で、未麗は必死に真顔を保っている。
未麗(心の中)「みんな……。マジになってるw笑っちゃダメ……。」
口元がぴくぴく震える。
その様子に気づいた未来が小声で聞く。
未来「未麗ちゃん?どうしたの?」
未麗「な、なんでもないですっ!!」
慌ててごまかす未麗。
せつなはその様子を見て、さらに小さく笑う。
せ(心の中)「未麗ちゃん……。笑いを我慢するのも訓練になってるわねw」
未来「私も行きます!!」
胸元のお守りが青く輝く。
未来「ドラゴン召喚!!」
夜空に水神の龍が現れる。
未来「フィーチャーウォータースプラッシュ!!」
巨大な水流がはるかとみちるを飲み込む。
ドォォォォォン!!
は「ぐっ!!」
み「きゃあっ♡」
二人は勢いよく吹き飛ばされる。
亜美も続く。
亜「シャボン・スプレー!!」
濃い霧が境内を包み込む。
視界が一気に白くなる。
レイが札を構える。
レ「悪霊退散!!」
炎の護符がはるかへ飛ぶ。
そして振り返る。
レ「うさぎ!とどめを!」
うさぎはムーンスティックを握る。
しかし……
手が震えている。
う「……うぅ💦」
う「やっぱり……。」
う「はるかさんには撃てないよぉ……。」
涙がにじむ。
その瞬間。
パンパンッ!!
拍手が二回響く。
せ「は~い!カット、カットwww」
全員「……え?」
静まり返る境内。
未麗が手を挙げる。
未麗「今日の訓練は!『はるか先生が洗脳されたら、みんなどうする!?』でしたー!!www」
全員「えぇぇぇぇぇぇーーー!?」
ゾンビメイクを落としながら、はるかが笑う。
は「みんな。よくやった。」
は「実戦なら合格だ。」
少し肩を回す。
は「……ただ。痛かったぞ?」
一同、大笑い。
はるかは未麗を見る。
は「未麗。頼む。」
未麗は嬉しそうに前へ出る。
未麗「はーい!ピュアナギワシャワー!!」
✨°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°✨
優しい光が境内を包む。
はるかやみちる、まこと、らんまたちの疲労や打撲が次々と癒えていく。
みちるは微笑みながら周囲を見渡す。
み「みんな。本気でかかってきてくれたのね♡嬉しいわ。」
まことが頭をかく。
ま「いやぁ……。本当に洗脳されたと思ってた(笑)」
美「私なんて心臓止まるかと思った!」
亜「私も完全に信じていました。」
ら「俺なんて『あとで殴られる』覚悟で祈祷まで使ったぞ(笑)」
レ「私は未麗を止めようとしてたし……。」
う「最後まで撃てなかったよぉ~。」
はるかは満足そうに頷く。
は「だからこそ成功だ。今日の訓練で分かったことは一つ。お前たちは仲間を本気で大切に思っている。」
は「だが、実戦ではその迷いをどう乗り越えるかも学ばなければならない。」
せつなが静かに続ける。
せ「そして、誰か一人で判断するのではなく、仲間と連携して状況を見極めること。」
せ「それが今日、一番の目的だったのよ。」
全員が大きく頷く。
夜風が境内を吹き抜ける。
こうして、笑いあり、涙あり、本気ありの「チームワーク訓練」は、大成功のうちに幕を閉じるのだった。
呪文
入力なし