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閑話. 伝説の魔⼥〝フラウ・メリッサドール〟~やる気のない魔⼥は、とにかく怠けたい……けど、たまには本気を出します︖ ~

使用したAI ちちぷい生成機能
これは伝説と⾔われた、⼀⼈のとある魔⼥――
前世(転⽣前)の、記憶である。


* * *

フラウ
「はぁ〜〜……やっはりぃ、おしゃけは美味ひいわね〜。ね︖ ふひゃりも、そう思うでひょ︖ (やっぱり、お酒は美味しいわね。⼆⼈もそう思うでしょ?)」

 ⼤量のお酒を飲みながら、その余韻に浸っている⼀⼈の美魔⼥。
 彼⼥の名前は『フラウ・メリッサドール』――
 
 魔法⼤国が連なるこの時代で、唯⼀無⼆の空間系魔法、時空系魔法を操れる凄腕の魔⼥である。
 実は、今⽇は彼⼥からどうしてもお願い事があると⾔われ、旧友の⼆⼈が彼⼥の家に招待された。

リメラ
「ま〜た、お主はそんな事を⾔ってからに、ダラしないぞ︖ 今⽇はいつになくペースが早いではないか。少し飲みすぎではないかの︖ 酔い過ぎには注意なのじゃよ、まったく……」

 彼⼥は『リメラ・フランドリヒ』――

 フラウの旧友にして良き理解者であり、いつもよりお酒を飲むペースが早い事で⼼配する優しい⼥の⼦。
 彼⼥もまた、凄腕の魔⼥である。

ユリエラ
「うふふ。まぁまぁ、リメラさん。少しくらい良いではないですか。フラウちゃんも、ハメを外したい時くらいありますから」

 そして、もう⼀⼈は『ユリエラ・ランスリー』――

 天真爛漫な性格でダラしないフラウと、外⾒は幼いが⼝調が《のじゃ》っ娘で、
 微ツンデレの少し天然なリメラ達のお姉さん役でもある。
 
 彼⼥もまた魔⼥として〝上級魔術師〟の魔法⼒を保持しており、フラウの事を〝ちゃん付け〟で呼ぶ。
 ⼆⼈ともフラウとはもう、随分⻑い付き合いである。

フラウ
「ちょっほぉ、ユリエラぁ〜︖ わ、わたひは別にぃ、ハメを外ひたくへ、ふひゃりを呼んだ訳にゃ―― (ちょっと、ユリエラ︖ 私は別にハメを外したくて呼んだ訳じゃ)」

 ……今、にゃって⾔った。

ユリエラ
「うふふ 。はいはい、わかってますよ。私達に、⼤事なお話がある、そうでしょう︖」

リメラ
「⼤事な話しか……どうせまた飲み会だぁ︕ とか抜かして、ただ飲みたいだけじゃよ、こやつは」

 リメラはフラウの性格から、⼤事な⽤事があるとか⾔いつつも、それは⼝合わせでただ飲みたいだけなのではと、ジト〜っとした⽬で⾒つめる。
 実はユリエラも、⼼の中では同じ事を考えていた、というのは内緒だ。

フラウ
「もぅ〜〜、ふひゃりとも︕ わひゃしを、にゃんだと思ってるのぉ︖ まっひゃく……もぅ。(⼆⼈とも︕ 私を何だと思ってるの︖ まったく、もぅ)」

 ちょっと不貞腐れながら、頬を膨らませるフラウ。
 何か……可愛い。

ユリエラ
「それで︖ フラウちゃんは、私達⼆⼈に何の⽤事が、あったのかなぁ︖ ⾔ってみて︖ ふふふ♪」

 ユリエラはフラウに質問をする。
 まるで、フラウの⼼を⾒透かしているような微笑みを浮かべていた。
 その笑顔の裏には、⼀体何を考えているのか……こ、怖い。

フラウ
「え、えっひょ〜ね……そにょ、にぇ――――(えっとね……その、ね――)」

 その質問の回答に、⼝籠ってしまうフラウ。
 何か⾔いづらい事でもあるのか。
 
 今までも何度か、こうして彼⼥の家に集まる機会があった。
 ……けど、今回呼び出した本⼈のフラウからは、ただ楽しく飲みたいって訳ではなさそうだ。

 それは、友達であり、仲間であり、そして……
 良き理解者の戦友だからこそ、彼⼥のちょっとした仕草や雰囲気で気づいてしまうものだった。

ユリエラ
「……フラウちゃん︖ あなたがそこまで、悩むという事は、また何か良からぬ事を考えているでしょう︖」

リメラ
「なに︕︖ そうなのか︕︖ むむ、フラウよ。お主は⼤⼈のように⾒えて、隠している事なぞ、我にはお⾒通しじゃぞ。何せ、我は最強の魔――」

ユリエラ
「はいはい。後付けで何を⾔っているのですか︖ リメラさんは何も、気づいてませんでしたよね︖」

リメラ
「っ︕ そ、そんな事など――」

フラウ
「ちょっほぉ〜、わらひを差しおいへ、ふりゃりへ、なにイチャついてんほぉ〜︖ う、うぅ〜……わらひひゃけ、にゃかま、はずれ――ぅ(ちょっと〜、私を差し置いて、⼆⼈でなにイチャついてんの︖ うぅ〜……私だけ、仲間外れ)」

ユリエラ
「……︖ フラウちゃん︖ ⽬を閉じて……って――あらあら、寝ちゃったんですね」

 フラウは、飲み会の時は、お酒はよく飲むものの、先に寝てしまう事は⼀度もなかった。
 でも今⽇は《初めて》先に寝てしまったようだ。

リメラ
「何じゃ︖ もう終わりか︖ フラウが寝てしまっては今⽇はお開きじゃの……さて、我も帰るとするか」

ユリエラ
「うふふ、それじゃあ私は、フラウちゃんをベッドに運んでから帰るとしますね。リメラさんも気を付けて帰って下さいね?」

リメラ
「我を誰だと思っている︕︖ この⼤陸で最強の魔⼥じゃぞ︕ そう簡単に死にはせんわい︕︕」

ユリエラ
「はいはい、そうでしたね。それでは、またお会いしましょう。お休みなさい、リメラさん」

リメラ
「お休みなのじゃ、ユリエラ」

 そう⾔うと、リメラは出⼝へ向かい、フラウの家から去って⾏った。
 残されたユリエラは、早速フラウをお姫様抱っこで、彼⼥の寝室へと運ぶ事にした。

ユリエラ
「さ〜て、フラウちゃんのお部屋は、ここですね︖ 寝てますけど、⼊りますよ〜……?」

 ガチャッ……
 ユリエラは魔法でドアを開ける。

 すると――

(むわぁ〜)異臭の臭い。

ユリエラ
「ゔっ……こ、これは――ひどい、臭い……です」

 ⼀瞬、意識を失い掛けそうになったユリエラは、⾃⾝とフラウに魔法で防御魔法を掛ける。

ユリエラ
「フラウちゃんとは、⻑い付き合いですが、ここまで彼⼥の部屋が汚いとは……だらしない性格だと思っていましたが、まさかこれ程とは――」

 部屋に⼊ると、異臭もそうだがその原因となっている、研究材料⽤の魔法瓶やら何かの素体やら、魔法開発に必要な資材や魔物(?)達の残骸が散乱し、部屋中に充満していた。
 とても⼈間が住めるような環境ではない。

ユリエラ
「このままでは、フラウちゃんが病気になってしまいますね……今⽇は、部屋の外にしましょう」

 ユリエラは先ほどのリビングへと戻り、魔法で簡易的にベッドを作って⾒せた。
 これなら⼀⽇程度は魔法で持つであろう、超ふかふかベッドだ。

 しかも、とても良い匂いがする。
 これ、ユリエラの匂いと同じだったりして。

ユリエラ
「さ〜て、フラウちゃんをここに寝かせて……」

 お姫様抱っこのまま魔法を使えるユリエラって何者?
 フラウをふかふかベッドに寝かしつけ、彼⼥は先ほどの部屋を浄化する事にした。
 そして、再び、汚部屋へと侵⼊する。

 ガチャッ……

(むわぁ)

ユリエラ
「ゔっ……相変わらず、スゴイ臭いですね。⼀体どのような研究をすれば、このような臭いに――」

 ⼀応、先程の防御魔法の効⼒が続いている為、さっきよりかは臭いはしなくなったものの、それでも完全には防ぐ事はできず、今でも⾃分の⼿で⿐を塞いでいる状態だった。
 強烈な異臭……まさに〝汚部屋〟――

ユリエラ
「と、とにひゃく、にょうかまひょうを、きゃけまひょう。(と、とにかく、浄化魔法を掛けましょう)」

 ユリエラは、⿐を塞ぎながら⽚⼿で魔法陣を空中に描いて⾒せた。

ユリエラ
《にょうかまひょう――くりにゃーふ︕︕ (浄化魔法――華やかな洗⾵クリナース︕︕》

 ピカッ︕

 魔法が発動した。
 光り輝いた後に、先程の刺激臭は完全に消え失せる。

ユリエラ
「ふぅ……これでもう⼤丈夫でしょう。まったく、浄化魔法をフラウちゃんが覚えてくれればこのような事にならずに済みましたのに——いえ、例え習得したとしても、⾯倒くさがり屋さんな彼⼥なら、使わないでしょう、ね……はぁ」

 彼⼥は、異臭がしなくなった事を確認すると、周囲の整理整頓をする事にした。
 ユリエラはフラウの事をとても⼤切な友⼈だと思っている。
 だからこそ、彼⼥には健康にいてもらいたいと常に願っているが、その本⼈が直そうとしなければ意味がない。

ユリエラ
「フラウちゃん……どうしたら、わかってくれるのでしょうか」

 散乱した魔法本を⼀つ⼀つ⼿に持ち、整理しながら呟く。
 すると、無意識に⽚付けていたから気づかなかったが、魔法本のタイトルを確認するユリエラ。

 そこには――

〝神精樹(エランシル)の再⽣〟
〝⿓脈(マナ・ベイン)の拡⼤〟
〝魔素(マナ)の持続強化〟

 それは、魔素の源、マナに関連する魔法本(資料)だった。
 ここでユリエラは⼀つ、気になる事があった。

ユリエラ
(も、もしかして……フラウちゃん、今のマナを復活させようとしてる、の――︖ まさか、そんな事できる訳…………え、こ、これは)

 そこでユリエラは、本が⼭積みになっていた⼀番下にあった、⼀つの本を⾒つける。
 それは他の本とは⽐べてとても古く、触れる加減を間違えば今にも切れてしまいそうだった。

ユリエラ
「これだけ随分古いですね。しかも、律儀に魔法鍵(マジック・キー)が何重にも掛けられていて、詳細が⾒れませんが……ここに書かれている⽂字は…………う〜ん、擦れていてわかりませんね」

 その古本は、あまりにも古すぎて題名も擦れてしまっていて、ユリエラには読めなかった。
 魔法鍵で中⾝も⾒れない。
 仕⽅なく、そのまま⽚付ける事にした。

ユリエラ
「さてっと、それじゃあ私も帰りますね。またね、フラウちゃん」

 寝ているフラウに別れの挨拶をして去って⾏く。
 まさかこれが、彼⼥との《最期》の会話になるなど、彼⼥は思ってもみなかっただろう。
 もし、あの時、ユリエラが気づいていれば、あのような事にならなかったのかもしれない。


* * *

『世界崩壊(ワールド・コラプス)』――

 今、この時代で起こっている事……
 僅かな魔素(マナ)が残っている内はまだ、魔法が使える。
 
 しかし、もうマナは新しく⽣成される事はない。
 資源には限界があるのだ。

 このまま状況が悪化していけば、魔法はもちろんのこと、⽣活する上で今では必需品の魔道具さえも、いずれ動かなくなってしまう。
 そうなれば、世界の⼈々の⽣活⽔準が、やがて崩れて⽣きていく事が難しくなってしまうだろう。
 全世界の魔導師や魔術師たちが、全勢⼒を挙げて研究しているが、神精樹(エランシル)の再⽣する⼿段は、まだ⾒つかっていない。
 故に残りわずかな魔素の争奪戦が繰り広げられている、戦国の世だった。

 幸い、フラウが住んでいる場所は中央⼤陸の為、他の場所からは⾏き来する事ができず、森の中には凶悪な魔獣や魔物たちがいるので誰も近寄らない。
 そして彼⼥の家の周りには結界も張っている為、並⼤抵の敵が攻めてきたとしてもその結界を壊す事はまずできないだろう。

 そして、リメラやユリエラが、フラウと最後に会ってから数⽇経ったある⽇――

 諦めかけていた魔素(マナ)が、なんと新しく⽣成される現象が発⾒されたと全世界へと発表された。
 ⼈々は何故、魔素(マナ)が回復、再⽣したのか原因はわからないが、歓声を上げて皆とても喜んでいた。

 もう、戦争しなくてもいいんだ……と。

 そう思う⼈々は、無意識に天へと祈りを捧げる。
 すると、その祈りに導かれるように空から太陽の光が、中央⼤陸の⼀つの⼤きな樹を照らした。

 それは、紛れもない――〝神精樹(エランシル)〟の姿だった。


* * *

フラウの家――

 先⽇の、神精樹(エランシル)復活の騒動から数⽇後、喜びを分かり合おうと、ユリエラはフラウの家に知らせもなくやってきた。
 実は、驚かせようと企んでいたようだ。

 しかし、それはもう――

ユリエラ
「フラウちゃーん、元気ですかぁ︖ フラウちゃーん︕ …………あら︖」

 家の中へと⼊るが、返事が返って来ない。
 今までだったら、いくら、だらしない彼⼥でも呼びかけたら必ず応えてくれていた。

 それなのに、今は……何も、聞こえない。
 それどころか⼈が住んでいる気配がまったくなかった。

 妙だと感じたユリエラは、家主からまだ許可(返事)を得ていないが家の中を探し回った。
 でも、彼⼥は、⾒つからなかった――

ユリエラ
(はぁはぁ――フラウ、ちゃん……いったいどこに)

 どうしたらいいのかわからず、悩んでいるとあの時の事が脳裏に浮かぶ。
 
 ――《魔法鍵》で守られた、魔法本。

 すぐに彼⼥の部屋へと向かい、あの本を探し回る。

ユリエラ
「えっと確か、この辺に……―――あ、ありました!」

 ようやく⾒つけた⽬当ての魔法本。
 しかしそれを⼿に持つと、〝不思議な事に魔法鍵が掛けられていなかった〟――。

 誰かが解除したのだろうか、それとも――

 とにかく、これで中⾝が⾒れると思い、本を開く。
 すると――そこに書かれていた内容は。

ユリエラ
「―――⾃⾝の、マナを、譲渡する⽅法……︖」

 ユリエラの表情が険しくなり、⻘ざめてしまう。
 その魔法本の内容に書かれていたのは、⾃分の魔⼒と引き換えに、対象に永久的に分け与える。
 それは、術者の死を意味する。

ユリエラ
「ま、まさか……突然、神精樹(エランシル)が復活したのって、フラウちゃんが、この⽅法で――」

 ユリエラの⾝体は、恐怖で震える。
 親友、友⼈、仲間ともいう⼈が犠牲になったのではと思い、急に背筋に悪寒が⾛った。

 でもまだそうと決まった訳ではない。
 微かな希望を持って、フラウを探す事にした。

ユリエラ
「はぁはぁ、フラウちゃん、どこですか――!」

 いくら探しても彼⼥を⾒つける事ができなかった。
 そこで、ふと⾃分が魔⼥だという事を思い出す。

ユリエラ
「そ、そうでした︕ 焦って〝探知魔法〟を使うのを忘れていました。これなら、フラウちゃんを⾒つける事ができる筈です!」

 ユリエラは、探知魔法を使った。

 すると――
 魔法の道標となる、⼀本の光の印が⽬の前に現れる。

ユリエラ
「よ、良かった……ちゃんと、現れました。これを辿っていけば、フラウちゃんに会える筈です。⾏きましょう︕」

 対象となる⼈物が死、もしくは魔⼒が枯渇していれば、光の印は現れない。
 という事は、フラウは⽣きているという証だった。
 すぐにこれを頼りにユリエラは⾛る。

ユリエラ
「はぁはぁ、私、⾛るのは苦⼿でして、はぁはぁ、これって、どこまで繋がっているのでしょうか……」

 必死にその印を辿って⾏く。
 しばらくすると、森の隙間から⼤きな樹が⾒えてきた。

ユリエラ
「はぁはぁ……えっ、あれって、もしかして――」

 そして、森を駆け抜けていくと、道標がその⼤きな樹で切れていた。
 ということは――フラウは。

 ユリエラは⼀つの結論を⾒出した。
 それは、彼⼥が命を賭して、世界を救ったという事。

 その事実に理解するまで、そう⻑くは掛からなかった。

ユリエラ
(だって……私がプレゼントした、魔⼥帽⼦が、そこにあるんだもの――)

 誕⽣⽇にプレゼントした魔⼥帽⼦が、⽬の前の神精樹(エランシル)の枝に、ぶら下がっていた。

ユリエラ
「フラウちゃん……あなた、普段はだらしないのに、どうして――どうしてこういう時だけ、いつも……」

 彼⼥の⽬には涙が。
 ⼩さい涙も、次第に⼤きくなっていき、神精樹(エランシル)の前で泣き崩れてしまう。

ユリエラ
「ゔっ、ぐす……フラウぢぁ――ん………ぐす、うひっく、フ、フラウぢぁぁあ〜ん︕ うわぁ〜〜ん︕︕ わぁぁああーーん︕︕」

 神精樹(彼女)から感じる懐かしい魔⼒。
 それは、紛れもない彼⼥本来の魔⼒だった。

 そして――世界は、救われた……⼀⼈の、魔⼥によって。


* * *

〜おまけ〜

 ユリエラとリメラは、また『世界崩壊(ワールド・コラプス)』が起きないよう、神精樹(彼女)にありったけの魔⼒で、結界を掛ける事にした。
 それは、魔素が流出して枯渇しないように。

 神精樹(フラウ)も返事をするかのように喜んでいるのか、枝が揺れていた。

リメラ
「まったく、お主はバカじゃよ……だらしないお主が⾃分の魔⼒を、しかも真名(マナ)の力で、神精樹と契約するとは……そんなの、魔牢永獄(仮死状態)に囚われているのと同じじゃぞ――バカめ」

 リメラは、ユリエラから連絡をもらい、後からやってきた。
 今でも信じられないという感覚が、過っている。

 魔⼥にとって、誰にも明かさない《真名》を口にして契約する事は、禁忌とされている。
 しかし、フラウはそれを破り、空間系魔法及び時空系魔法を駆使して、永久的に魔⼒を供給できる⽅法を発⾒してしまったのだ。

 普段はだらしないのに、ここぞって時に頼りになる。
 彼⼥に関しては、昔からそうだった。

 ……だらしないって⾔葉、⼀体何回、使われているやら(;・∀・)あはは

ユリエラ
「もう、リメラさん︖ フラウちゃんに失礼ですよ︖ ねぇ、フラウちゃん︖」

 神精樹(フラウ)に向かって話すユリエラ。
 今ではほんのわずかだが、漏れ出ている魔⼒(彼女の魔素)を感じつつも、微笑みを⾒せている。

リメラ
「ぐぬっ、いやしかしだな、ユリエラよ――」

ユリエラ
「はいはい。それでは、ここに来た⽬的を果たしましょうね︖」

リメラ
「……我の話しを無視するとは、中々やりおるな……まぁいい、早くやってしまおう」

ユリエラ
「それじゃ――」

リメラ
「うむ……」

ユリエラ・リメラ
「「フラウ(ちゃん)に、幸あらん事を――」」

〝ここに、伝説の魔⼥『フラウ・メリッサドール』眠る――〝

終わり。

*****
【オリジナルショート動画はこちら↓】
  ■閑話「伝説の魔⼥〝フラウ・メリッサドール〟」
   ⇒ https://x.com/MiliyAtowanetto/status/1911427536321646593

*****
【作者コメント】
 ・皆様、お疲れ様でございます<(_ _)>
  今回のお話は、私が以前に《小説家になろう》様で執筆していた内容となります。
  普段はだらしない性格のフラウ。それでもやる時は最後まで果たす……自分の命と引き換えに。
 ・主人公フラウ役の声優さんは「野崎雨汰」様です。お姉さん的な声質で声量も迫力あって、
  声がとても好みでふ(≧▽≦)/ヤター
   → 野崎様URL: https://amatanotanotano.wixsite.com/nozaki-amata

  最後まで見て頂き、ありがとうございました<(_ _)>
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