イラマハンドル喉奥強制
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若宮詩音(わかみやしおん)の場合
放課後の柔らかな夕陽が窓から差し込み、がらんとした職員室の机をオレンジ色に染めていた。私は合唱部の練習を終え、帰ろうとしたところを笠原先生に呼び止められたのだ。
「若宮さん、こんな遅くまで合唱部の練習か。熱心だね」
彼は数学担当の二十八歳。黒縁メガネの奥で優しく光る目と、いつもきちんと整えた短髪が印象的だった。担任になってからは特に気にかけてくれている気がしていた。
「はい……でももう疲れちゃって……声も枯れてるし」
私が掠れた声で答えると、彼は立ち上がり、ゆっくりとこちらに近づいてきた。
「そうか……実はさっき保健室の先生とも話していたんだよ。君たちのような発声をよく使う部活では、良質なたんぱく質を摂取することが大切だとね」
「たんぱく質……ですか?」
突然の健康に関する話題に戸惑う。確かに歌い続けると喉の粘膜が擦り切れそうな感覚になることはあるけれど。
「そうだ。例えば鶏胸肉とか卵白みたいな高タンパク低脂肪食品が理想的なんだが……もっと即効性があって純度の高いものもあるんだ」
彼の口調が妙に熱を帯びていた。机上のファイルを整理するふりをして、私の視線から何かを隠しているようだ。
「ウソだー、そんな都合のいいものがあるんですか?」
「ああ。実際問題として──」笠原先生は一瞬躊躇した後、意を決したように言った。「人間の体液にも非常に豊富なたんぱく質が含まれてるんだ。特に男性の場合、活性化させればより栄養価が高い」
「えっ……?」
その言葉の意味を考える前に、彼の大きな手が私の肩を掴んでいた。背筋をゾクッとする感覚が走る。
「試してみないか?特別に提供できるかもしれない」
職員室の奥にある空き教室へ引きずられるように連れ込まれた。カーテンが閉められ、薄暗くなった空間で彼の呼吸だけが耳についた。
「ちょ、ちょっと待って!なになに!?こんなのおかしいですよ!」
必死に抵抗しようとする私の腕を、彼は片手で軽々と押さえつけた。
「落ち着いて。ただの健康指導だよ。合唱部のために必要なケアなんだ」
嘘だ。それ以上の何かを企んでいるのは明らかだった。しかし逃げ場はなく、私は壁際に追いつめられてしまった。
「最初は少し苦しいかもしれないけど……耐えてみて」
笠原先生はそう言うと、ベルトを緩める音が静寂を切り裂いた。ファスナーが下ろされ、布地が広がる生々しい摩擦音。私は思わず目をそむけた。
「見てごらん、これが良いたんぱく質源だ」
恐る恐る視線を向けると、そこには既に力強く脈打っている男性器があった。青白い血管が浮き出し、先端は赤く充血している。初めて見る本物のそれは想像以上にグロテスクで、私は息を飲んだ。
「ほら、君のために用意したんだ。遠慮せずに吸収してくれて構わないよ」
冗談じゃない。私は首を横に振ったが、それを追いかけるように彼の剛直が私の頬を歪ませた。
先端から滴る生温かい液体がひたりと私の頬に触れ、糸を引くのがわかった。次の瞬間には顎をつかまれ、無理やり口を開かされていた。
「ひゃぅ……っ」
ぬるりとした感触が唇に触れ、私は反射的に口を閉じようとした。しかしそれよりも早く、笠原先生は腰を突き出してきた。
「むぐぅっ!」
喉の奥まで押し込まれる異物感。異臭と塩味が混ざった不快な味覚が舌を襲う。粘膜が擦れるジュルリという音と、鼻から抜ける自分の息遣いが嫌でも意識された。
「ん……ぐっ……ふ…っ」
「力を抜いて、自然に受け入れるんだ。シャツのボタンを外してブラも外そう。楽になるよ」
無茶な要求だ。変態かよ。
だが抵抗すれば余計に奥へ入り込んでくる恐怖があり、私は渋々従った。未発達の薄桃色の乳頭は芯を帯びて主張し、天井を向いていた。私は気づかなかったことにした。
「良い子だ……そのまま……」
舌で押し返そうとしても逆効果で、さらに奥へ入り込むばかりだ。先生の低い声が脳裏に響く。頭を抱えられ、前後に揺さぶられるリズムに合わせて、私は呼吸のタイミングを合わせようと必死になった。喉の奥で亀頭が膨張し、その存在感だけで窒息しそうになる。
「ぐぅ……っ!ぇぉ……っ!」
唾液と涙が混ざり合い、顎を伝って流れ落ちた。苦しさのあまり胃が痙攣し、嗚咽が漏れる。それでも彼は容赦なかった。
「もう少し頑張ってくれ……いい具合になってきたよ」
彼の手が私のツーサイドアップを掴んだ瞬間、髪の根元が悲鳴を上げるほど強く引っ張られた。
「いたっ……!」
抗議の声も上げられぬまま、笠原先生は両方の髪をハンドルのように握り締めた。強引に引き上げられる痛みで共に頭皮全体が千切れそうな錯覚に襲われる。彼の手が私の頭部を固定し、さらに激しくピストン運動が始まった。ジュポジュポという水音と、時折聞こえる低い唸り声がこの狂った儀式を彩る。喉の奥を何度も突かれ、食道が焼けるような感覚に襲われた。
「暴れるんじゃない。痛くするつもりはないが動けば怪我をするぞ」
冷たい命令口調が私の抵抗を封じ込めた。彼は左手で後頭部を、右手で髪を操るように固定すると、容赦なく腰を打ち付けてきた。
「むぅっ!ごっ……おぉ……っ!」
喉の最深部まで侵入した肉棒が、まるで生き物のように脈動している。食道が異物を押し返そうと痙攣し、胃から逆流してきた酸っぱい液体が口いっぱいに広がった。しかし逃げ場はない。彼が髪を掴んでいる限り、わずか数ミリすら首を逸らせなかった。
「はぁ……詩音……君の喉まんこは最高だよ……もっと締めてみてくれ」
なんで呼び捨てなんだよ? 不可能な注文を受け流すことすらできず、ただ無様に嗚咽を漏らし続けるしかない。喉奥を繰り返し殴打され、舌の上で滑る異形の物体が次第に膨張していくのを感じた。
「んっ……くは……っ…」
不意に笠原先生の呼吸が荒くなり、腰の動きが加速した。喉の粘膜が激しく擦られる音、唾液と粘液が混ざり合う下品で淫靡な水音、そして彼の低い呻き声──これらの音が私の鼓膜を圧倒する。
「もうすぐ……出るよ……全部受け止めて……」
警告と共に彼の肉棒が一段と大きさを増した。喉の奥で膨れ上がった亀頭が私の息の通り道を塞ぎ、窒息寸前の苦悶の中で私は目を見開いた。
「ふぐっ!ぐおぉっ!」
限界を超えた快感なのか、あるいは極限の苦痛なのか判断できない混沌の中、彼の動きが急停止した。次の瞬間、熱い奔流が直接食道に叩きつけられた。
「んむぅぅぅーーーー!!」
大量の液体が喉を灼くように流れ込み、胃袋に落下していく感覚。独特の生臭さと濃厚な味が全身を駆け巡り、生理的な嫌悪感と同時に奇妙な陶酔感が混ざり合う。咳き込みたい衝動を抑え込まれ、全てを嚥下するしかない屈辱。
「飲め……全部だ……」
彼の声は満足気で、なおも髪を握りしめたまま射精の余韻に浸っていた。断続的に吐き出される白濁液が食道壁を叩き、その度に私の身体はビクビクと反応してしまう。精液特有の生ぬるい温度と粘り気が口中を満たし、溢れた分が口角からだらしなく滴り落ちていく。
「んぶ……ぐぅ……っ…ぷぁ……」
解放された途端、肺に空気が殺到し私は激しくむせ込んだ。飲みきれなかった精液が口から溢れ、鼻の穴からも白い糸が垂れる惨状。顔面を覆う粘液の不快感に耐えかねて袖で拭おうとしたが、指先までどろどろに汚れる結果となった。
「どうだい……?」
先生が鏡を差し出した。そこに映るのは、顔中を白い粘液で覆われた自分自身。洋服の襟元にも飛び散った跡があり、惨憺たるありさまだった。
「これが良質なタンパク質だ……君の喉の回復に役立つはずさ」
私は呆然としながらも、なぜか微かな安堵感を覚え始めていた。この異常な行為から逃れた安心感と、未知の味覚に対する好奇心とが絡み合っているようだ。
「明日も来るといい。もっと効率の良い摂取方法を教えてあげよう」
「…………」
曖昧に頷く私の瞳に、どこか期待するような光が宿っていることに気づく者はいなかった。
――カーテンの陰にセットされた8Kビデオカメラのレンズを除いては。
【完】
呪文
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