便意我慢小説0027
苦難の末、ユキはようやく駅へと滑り込んだ。改札機に定期券を叩きつけるようにかざすと、お尻を押さえた不自然な姿勢のまま、一心不乱にトイレへと向かった。
(ウンチできるっ……!)
そう確信してトイレの入り口に駆け込んだユキの目に飛び込んできたのは、絶望的な光景だった。
「嘘……でしょ……?」
個室へと続く通路に、ずらりと並ぶ5人の女性。朝の通勤・通学ラッシュの時間帯、駅の女子トイレは最悪の激混み状態だった。
******
最後尾に並んだものの、ユキの身体はもう限界をとうに超えている。
(ゴロゴロゴロ……!)
「う、ぅく……っ!」
強烈な便意の波が襲いかかり、ユキは声にならない悲鳴を上げた。周囲の目を気にする余裕なんて完全に消え失せ、両手でギュッとお尻の割れ目を力任せに押さえ込む。内腿をガチガチに密着させ、その場でクネクネと激しく体をよじった。
「お願い、早く……早くして……っ」
お尻を押さえたまま、片足ずつ交互に踵を浮かせてモジモジと足踏みをする。目からはポロポロと涙がこぼれ落ち、視界が滲む。
個室のドアが開く音がするたびに、弾かれたように顔を上げるが、進むのは前の人。ユキの順番はまだ来ない。
(神様、お願い……本当に、本当に漏れちゃう……っ)
******
前に並んでいた人が次々と吸い込まれ、ついにユキが先頭になった。
しかし、その瞬間、人生最大の超巨大な波がユキを襲う。
──ギュルルル……!
「ひゃうっ……あ、ダメ、もう、で、出る……っ!」
あまりの便意に、ユキはその場にしゃがみ込みそうになった。お尻を両手でこれ以上ないほど必死に圧迫し、歯を食いしばって涙を堪える。あと一歩でも動いたら、その瞬間に全てが決壊する。そんな極限状態だった。
──カチャ。
目の前の個室の鍵が開いた。中から人が出てくる。
ユキは挨拶もそこそこに、お尻を押さえた不自然な姿勢のまま、文字通り滑り込むように個室へと飛び込んだ。
呪文
入力なし