【最終話】Four seasons学園!〜2nd seasons〜約束の音〜痛みの向こうにある旋律〜
Four seasons学園!〜2nd seasons〜第1話
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Four seasons学園!〜2nd seasons〜第2話
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Four seasons学園!〜2nd seasons〜第3話
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Four seasons学園!〜2nd seasons〜第4話
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うさぞんプライムビデオ(Powered Byいわしまんさん)、Four seasons公式チャンネルで好評配信中
※小説風になっています。時間の無い方は曲だけでも聴いていただければと思います。
(ただ、曲を作りたいがためにストーリー作っている感じですw)
第5話
原作 chan shin
作案・編集 ChatGPT
音楽作成 フユキ
オープニングテーマ(suno)
Four seasons「未来ノート(演奏部バージョン)」
https://suno.com/s/ESXGC5R2wDZoRs9W
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夜、見たことない怪物がヒナタを襲いかかる。
怪物「グゥゥゥ〜お前の右手を傷つけてやる!あの時のようにピアノを・・弾けなくするぅぅぅ〜」
ヒナタ「いやぁぁぁ〜や、やめて〜」
と叫びながら目が覚めたヒナタ
ヒナタ「・・・夢か・・嫌な夢・・」
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秋も深まり、Four seasons学園の校庭は黄金色の落ち葉に覆われていた。
文化祭、音楽交流祭――あの熱い日々から季節は少し進み、
ヒナタは再び音楽室でピアノの前に座っていた。
外の空は曇り。木の葉が窓を叩く音だけが、静けさを破っている。
彼女の指先が鍵盤に触れる。
しかし、次の瞬間――
「ッ……!」
ヒナタは小さく息を呑み、右手を押さえた。
白く細い指が、かすかに震えている。
その手の甲には、薄い古傷の跡が残っていた。
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ヒナタ(過去)
「・・・あの日も、こうだった。
手が思うように動かなくなって、鍵盤が遠く見えた。“もう弾けない”って思った瞬間、音が全部消えたんだ――」
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ドアが開き、ナツミたちが入ってくる。
ナツミ「ヒナタちゃーん!・・どうしたの?手・・・」
ヒナタは慌てて笑顔を作る。
ヒナタ「あ、ううん。ちょっと力を入れすぎただけ。大丈夫だよ」
アキナがそっと隣に座る。
アキナ「無理しないで。
中学のときに手を痛めたって言ってたよね。あの時も……?」
ヒナタはゆっくり頷いた。
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回想 ― 中学時代 ―
ピアノコンクール前日の夜。
教室の照明は暗く、ヒナタの指先は何度も同じフレーズを繰り返していた。
ユウマ(声)「ヒナタ、もう休もうよ。明日に響くよ」
ヒナタ「大丈夫。まだ思うように弾けないの」
彼は笑って、譜面をヒナタの前に置いた。
ユウマ「君の音は十分だよ。僕が信じてるのは“間違えない音”じゃなくて、“君の音”だから」
その言葉に微笑んだのが最後。
翌日の本番、ヒナタの右手は強ばり、痛みが走り、途中で音が止まった。
――あの瞬間から、ヒナタの心に“音の痛み”が刻まれた。
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現在 ― 秋の音楽室 ―
ヒナタ「・・あのとき、怖くなったの。
手が動かなくなるたびに、“あの失敗”が甦って・・あの子・・ユウマくんにも、ピアノにも、裏切ったような気がしてた」
ナツミは拳を握り、強く言う。
ナツミ「でも今のヒナタちゃんは違う!
あの痛みを超えて、もう一度ピアノで誰かを笑顔にしたじゃない!」
ハルネ「あんたの音で、私・・涙出たもん。“怖い”って思えるほど本気だった証拠よ」
カエデ「その手は、まだ生きてる音を出せる手だべ〜!」
アキナ「だからこそ、今度は“仲間と一緒”に弾こう。もう一人じゃない」
ヒナタの瞳に、静かな光が戻った。
ヒナタ「・・うん。みんな、ありがとう」
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そこへ、ドアが再びノックされる。
入ってきたのは――黒い他校の学ランの青年。
秋風に揺れる髪。手には、あの時弾くはずだった“Promise Wind”の楽譜。
青年「・・やっと見つけた。秋月ヒナタ」
ヒナタ「ユウマくん・・」
教室に一瞬、時間が止まる。
ユウマ「あの日、僕は病気で出られなかった。でも、君が僕の代わりに弾いてくれるって信じてた。
それなのに、君が手を痛めたって聞いて・・・僕は何もできなかった」
ヒナタ「・・・私も、逃げたの。
痛みを理由にして、音から、あなたから逃げた。でもね――もう、怖くない。
音が痛いのは、それだけ“想い”が詰まってるから」
ユウマは優しく微笑み、譜面を差し出した。
ユウマ「じゃあ・・・もう一度、一緒に弾こうよ。“Promise Wind”を」
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最後の演奏 ― Promise Wind ―
夕陽が沈みかけた音楽室。
窓から差す光がピアノの蓋を照らし、赤く染めていく。
ヒナタが鍵盤に手を置くと、ナツミたちも楽器を構えた。
ナツミのトランペット、アキナのサックス、ハルネのフルート、カエデのホルン――
それぞれの音が静かに重なり合い、ヒナタのピアノが呼吸を始めた。
「Promice Wind(演奏部バージョン)」(suno)
https://suno.com/s/SBmoKs3qlrv2xotT
旋律は穏やかで、やがて力強く、そしてどこか懐かしい。
ヒナタの右手が一瞬止まりかけるが、ナツミの音がそれを包む。
「大丈夫、ヒナタちゃん――」
目でそう伝える仲間たち。
ヒナタは深呼吸をして、最後のフレーズを弾ききった。
音が消えるまで、誰も動かなかった。
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ユウマ「・・・やっと聴けた。
“約束の音”が、ちゃんと届いたよ」
ヒナタは涙を流しながら微笑んだ。
ヒナタ「・・・ありがとう。今度こそ、あの日の続きを弾けた気がする」
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エピローグ
数日後。
音楽室の壁には、額縁に入れられた一枚の楽譜が飾られていた。
――Promise Wind
作曲:秋元ユウマ & 秋月ヒナタ
演奏:Four seasons学園!演奏部
その下に、みんなのサイン。
ナツミ「この曲、またみんなでやろうね」
アキナ「ヒナタの手、大丈夫?」
ヒナタ「ええ。まだ少し痛むけど……もう“痛い”だけじゃないの。
――“生きてる音”がする」
外では秋風が吹き抜け、落ち葉が空へと舞い上がっていく。
まるでその音が、彼女たちの未来へ続いているかのように。
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ナレーション:
「音は痛みを知って、初めて強くなる。
過去を越えた旋律は、今――空へと続いていく。」
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エンディング
赤や黄色に染まっていた木々もすっかり葉が落ち、早くも12月となった今日。
Four seasons学園!演奏部の年末定期演奏会が行われる。
ナツミ「あ〜お客さん一杯だ〜緊張してきた〜」
アキナ「ナツミちゃんリラックス!おへそを出そうか。おへそのあたりをマッサージするとリラックス効果が・・」
ナツミ「え、遠慮しとくね・・」
ハルネ「ナツミ、いい加減慣れなさいよ!」
カエデ「落ち着いてマイペースいぐべ〜」
フユキ「さぁ、準備できたかしら?行くわよ!ヒナタちゃん!」
ヒナタ「はいっ!」
今、舞台の幕が上がる!
(終)
エンディングテーマ
「ひとつの空へ(演奏部&クラスメートコーラスバージョン)」
https://suno.com/s/D8bchKHe98x6JSVB
他の本作品に登場した楽曲は
以下のプレイリスト「Four seasons学園!〜2nd seasons ベスト」からどうぞ(suno)
https://suno.com/playlist/faa2f665-53be-4e98-9d8a-d99bfd712b8a
呪文
入力なし