6月24日はロンサム・ジョージの命日
誰だソイツは、って?
カメです🐢
1971年にガラパゴス諸島のピンタ島で発見されたロンサム・ジョージは、ピンタゾウガメ最後の個体と考えられています。
ガラパゴス諸島に住まうゾウガメたちは島ごとに独自の進化を遂げていることで有名で、その多様性はダーウィンが『進化論』をまとめ上げるヒントの一つになりました。
ピンタゾウガメはそんな多種多様なガラパゴスゾウガメの亜種の一つ――かと思いきや遺伝的には別系統に近い単独種という研究結果も出ており、その意味でも大変希少価値の高い生物でした。
しかし来訪者たちにそんなことなど理解できる筈もなく、食用として乱獲されたうえにヤギとブタの放牧によって植生を破壊され、1960年代には絶滅したと考えられていました。
そんな中で1971年に再発見されたピンタゾウガメのオスの個体には『ロンサム・ジョージ』という名前が与えられました。
ジョージは発見されるまでの20年近く、ピンタゾウガメ最後の一匹として文字通り孤独な日々を過ごし続けていたと考えられています。
チャールズ・ダーウィン研究所で保護されてからは近縁種のメスとの交配でピンタゾウガメの繁殖計画が進められましたが、20年近い期間を経てもジョージはメスに見向きもしなかったと伝わります。
そして2012年6月24日、ロンサム・ジョージは老衰のため死亡。
死亡時の推定年齢は100歳超。
これによりピンタゾウガメは絶命動物のリストに名を刻むことになりました。
なお他に個体名が付いた有名なガラパゴスゾウガメとしては『ハリエット』がいます。
1835年にダーウィンがガラパゴス諸島を初めて訪れた際に持ち帰ったカメの一匹と言われ(異説あり)、その時は皿1枚に収まるほどの小さな子カメでした。
2006年6月23日に死亡した時の年齢は175歳。
記録に残っている限りでは、最も長く生きた動物と言われています。
ガラパゴス諸島のゾウガメの多種多様性は、同時に種類ごとの個体数の少なさも意味しています。
全15種とされる種類のうちピンタゾウガメを含めた5種が既に絶滅とされており、さらに1種は2019年に発見された1個体しか存在が確認されていない絶滅寸前の種です。
島の研究機関では少なくなった種類の繁殖計画・外来種の駆除を行ない生息数の回復に努めています。
14頭にまで減少したエスパニョラゾウガメを全て保護して繁殖計画を実施しており、孵化後に野生に返された個体は現地で繁殖を続けて生息数を800頭近くにまで回復させるなど、その活動には大きな成果が認められました。
またすでに絶滅した種類に関しても種間雑種の導入して生態系を復活させる試みもなされています。
その一方でガラパゴス諸島にも開発の波が押し寄せており、フェンスや高規格道路の建設によってゾウガメの生息地が分断されるという懸念も近年の大きな悩みとなっています。
暮らしの充実をとるか、自然を尊重するか――それはガラパゴス諸島に限らず、保護活動と向き合う全ての地域の悩みです。
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