共鳴、涙命剣
剣技だって取柄はないし、いつだって不器用なんだ。
仲間にだって置いていかれてしまうかもしれない。
ひとりぼっちになるかもしれない。
悔しい、辛い...悔しい...
私だって...もっと強くなって役に立ちたいのに...
途端に彼女の目からは涙がこぼれだした。
とめどなく流れる涙はいつしか剣に触れていた。
そして涙が剣に触れたとき、突如として光りだした。
まるで彼女の苦しみを理解し、力を分け与えるかのように。
そっか、剣(きみ)も辛かったんだね...
私だけじゃない、同じように苦しんでいたんだ。
ありがとう、ようやく気付くことができたよ。
あなたがくれた力...決して無駄にしない。
呪文
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