【夢は乞うものではない――夢の女神ソムニア】
玉座の前にひざまずく信徒を見下ろし、ソムニアはわずかに首を傾けた。
黒い前髪の奥から覗く気配は、冷たく、静かで、底が見えない。
「努力もせず、現実から逃げるだけの者が“夢”を語るな。
それは願いではなく、ただの甘えです。」
信徒は震えながら言葉を紡ぐ。
「で、でも……女神様なら……」
「私は施しの神ではありません。」
ソムニアの声は淡々としているのに、刃のように鋭い。
その一言で、信徒の希望は音もなく砕け散った。
「夢は与えられるものではない。
歩く者だけが、ようやく触れられるものです。
立ちもしない者に、夢を見る資格はありません。」
信徒は泣き崩れ、扉の向こうへ消えていく。広間に残ったのは、香の煙と、静寂だけ。
その背後で見ていた神官ユルスが、肩をすくめて言った。
「相変わらず辛辣ですね、ソムニア様。あれじゃあ、皆泣いて帰りますよ」
ソムニアは答えない。
ただ、長い前髪の奥で、ほんの一瞬だけ影が揺れた。
「……夢を乞われるのは、嫌いです。
努力もせずに求められるのは……もっと嫌いです。」
その声は冷たいのに、どこか痛みを含んでいた。
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キャラ性を反映した、夢の女神ソムニアのポートレイトです。
ソムニアは、夢と絶望を司る女神。
努力なき願望を最も軽蔑し、現実逃避のための“夢”を嫌悪します。
●辛辣な断罪者としての側面
怠惰な願いには容赦なく刃を向ける。
その言葉は冷たく、相手の心を抉る。
●過去の傷を抱えた側面
かつて“夢を叶えない神”として捨てられた記憶が、彼女の冷たさを形作っている。
努力する者だけを支えようとするのは、その反動でもある。
今回のポートレイトは、努力もせずに夢を乞う信徒を、静かに、しかし確実に切り捨てる一瞬。
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※ソムニアの設定はこちら→https://www.chichi-pui.com/posts/483d9497-26e0-44fc-acab-af513c2938dd/
エレウセリオン神話記WEBサイト(※アーカイブ用の自サイトです)
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