寒村の娘とH③
【前回はこちら】
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「おはようございます。
……あなたが噂の旅人さんですね?」
爆乳お姉さんの家を後にして、次なる逗留先を探していたあなたに声をかけてきたのは、ポニーテールの似合う緑髪の娘であった。
「領主様のように豊満ではありませんが……もし良ければ、次は私の所にお出でになりません……か?」
控え目で初々しい感じが「いいな」と思ったあなたは、サムズアップ👍で娘のお誘いに応えたのだった(画像2枚目)。
しかし、んん…………今、"領主様"という単語が出てきたような。
《以下、回想》
青髪の爆乳お姉さんとおはようからおやすみまでいちゃついていたあなたは、褥の上で彼女からこの村について様々な事を教えてもらったことを思い出した。
以下、長いので要点。
・今は昔のこと、この土地を司るたいそうスケベな男神が、女を独り占めしようとこの土地に2つの呪いをかけた。
・1つは産まれる赤子が全員女の子になってしまう呪い。もう1つがここに住み着いた男は40日以内に死亡してしまうという呪いである。
・だが男神は呪いとは別に、この土地で生きる女たちの為にある祝いを与えた。この土地の地下から永久に湧き出し続ける上質な魔石と霊水をもたらす事を女達に約束したのだ。
・かくしてこの土地で産まれた娘達は男神の巫女となり、魔石と霊水によって得られる莫大な富を背景にこの村を守護する方策を手に入れる。その一方で、【優秀な魔力を持った男性】を旅人として招いては歓待して交わり、一族の血を繋いで守り続けて来たのである。
「つまり、私達にとって呪いと祝いは紙一重……ということね」
金色の眼を光らせながら、蠱惑的な笑みを浮かべて青髪のお姉さんはそう語った。
会話の流れの中で『君達は外の世界に興味は無いのか?』と、あなたがそう尋ねた後のことであった。
「別に縛られているとか、そう思った事など無いわ。ここを出て行くと決めた子を引き止めるような事もしない。この村にいるのは、自らの意志でここに留まっている者だけよ」
どうして、気が付かなかったのだろうか?
「だからね、みんなあなたのような遠くからやって来た旅人さんが大好きなの。かつてこの土地に訪れた自分の父親達も、きっと同じような人だったと――私はそう思うから」
まさか彼女が、現在この土地を治めている人物だったなんて。
【第4話はこちら】
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呪文
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