陽だまりの廃屋
棚を拭く音、窓を開け放つ風の匂い、そして、窓辺に花瓶を運ぶ島娘の姿。陽を受けた水滴が、花とともにきらきらと揺れている。
その横で、張り切って麻袋を抱える猫耳の彼女が、よろめきながらも笑った。
「わたしだって、このくらい……ととと」
慌てて支える島娘。それを楽しげに眺める魔法少女。
猫耳少女は、普段は長姉のように振る舞うが、こんな穏やかな空気の中では、ふと子供らしい表情を見せることがある。この穏やかな時間を、いつまでも過ごしていたい。そう胸の奥で静かに噛みしめた。
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呪文
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