悪徳教師シリーズ 身体チェック編
……お前の体にタトゥーが入ってるって、見たって言ってる奴がいてな。
黙ってろ。今は俺が話してる。
俺は信じてない。だが、こういう話が広まる前に確認しとかなきゃならん。
学校としての義務だ。悪く思うなよ。
用務員室まで来い。
他の奴に見られないようにするためだ。
誰にも言わん。確認が済めばそれで終わりだ」
──入学してまだ一週間も経っていなかった。
誰がそんなことを言ったのか、先生は教えてくれなかった。
ただ「断れば噂が広まる」と言われて、ついていくしかなかった。
「ブラウスのボタン、全部外せ。肩まで出して、腕は後ろに回しとけ。
……動くな。隠そうとするな。
肌着、まくり上げろ。
手で持つな、口にくわえとけ。両手は後ろのままだ。
……胸は確認した。何もないな。
スカート、脱いで足元に落とせ。
……下着も下ろせ。太ももの途中まででいい。
全部降ろせとは言ってない。そのまま立っとけ。
恥ずかしがるな。これは義務だ」
___
「よし、確認は終わった」
「……まあ、最初から信じてたがな。これで噂も消せる」
そう口にしながら、目は逸らさなかった。
一年生にはまだ生えてない子もちょいちょいいる。入学早々にチェックしておくのは当然だ──そう自分に言い聞かせた。
これから3年。
成長していくのを、ずっと近くで見ていける。
入学早々のこの一回が、そのスタートだ。
「……俺はお前のためを思って言ってる。何かあれば、ためらわず俺のところに来い」
生徒が部屋を出ていくのを見送ってから、胸ポケットに挿してあったペン型カメラの録画ボタンを止めた。
今年の新入生で、もう何人目だったか。
帰ったら、また今年度のフォルダに移しておかなきゃならない。
呪文
入力なし