ASD戦機ビルダム
第1話:冷えた鼓動、起動せよ《ビルダム》!
西暦2099年。気候崩壊により淡水資源が枯渇した世界で、最も価値のある液体は、かつて“ビール”と呼ばれた人工発酵飲料となっていた。
巨大飲料企業群が軍事国家化し、世界は「アサヒ連邦」と「キリン軍」に二分された。
両国は、泡一滴すら無駄にしない戦争を続けている。
「…え、私が乗るの? 冗談でしょ…?」
ごく普通の女子高生、泡井(あわい)ひかりは、偶然の事故で機密格納庫に落下し、眠っていた戦機《ASD-01・ビルダム》と“同調”してしまう。
その瞬間、キリン軍の機動獣「一番搾機(いちばんしぼーき)」部隊が街に襲来。アサヒ連邦の正規パイロットが次々と倒れていく中、ただ一人、ひかりだけが《ビルダム》を動かせる状態だった。
「でも……誰かがやらなきゃ、みんな泡になっちゃうんでしょ!」
冷却システムが唸り、黄金の装甲が展開する。
少女の叫びと共に、“冷えた”巨躯が目を覚ます。
「戦機《ビルダム》、起動!」
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キリン軍作るの忘れてた😆
呪文
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