クインダーク
その最奥にある大神殿
祭壇前に鎮座するのは
大幹部クインダーク
人に数倍する巨躯を長椅子に横たえ
涼やかな眼で広間を見渡す
彼女が指を動かせば都市は燃え
彼女が息を吐けば
数万の生命が消える
覚悟があるのなら歩み出るがいい
見せてあげよう
『地獄を』
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「…って、いうの考えたんだけど
どう?!カッコよくない?!」
鼻息荒く同僚の双子がすっ飛んで
きて、開口一番がこの台詞である。
いや、どう、と言われても
全部ウソじゃん
私、巨躯でもないし
普通の人間だし
なんだよクインダークって
初めて聞いたよ
確かにアルバイト先は
「秘密結社あくのそしき」だけどさ
街を壊したりはしてないでしょーが
「え〜…、ダメ?」
ダメも何も…そもそも何の事なの
全く話が見えない私は首を傾げる
ばかりだ。だって、なんの説明も
されていないのに、いきなり
『どう?!』って言われたんだもん
わかる訳がない。
そこで初めて双子は大判の写真を
取り出して私に手渡した。
写っているのは私と…
ウチの…バイト先の広間での朝礼
の風景…を合成した画像。
…いや、なんじゃこりゃ!
「合成した時にサイズ合わせようと
思ったんだけれど、小さくし過ぎ
ちゃうと見えなくなっちゃうから
ちょっと巨人感を出してみた!」
ほほう?
「そしたらさ、こう、大幹部って
感じがマシマシになったと思わ
ない?!どう?良くない?!」
うん、まぁ、なんだ、写真はね
写真は良く出来てると思うよ?
自分で言うのもアレだけど、
カッコいい写真だよ。うん。
それは認めよう。
私がデッカいのは…まぁ…
目を瞑ろう。
で?これがなんだって?
「んっとね… 」
「社内コンペの応募作品。」
社内コンペの?
応募作品?
…あ…そういえばそんな告知が
あった様な気がする。
確か…業界内の転職希望者向けの
パンフだかなんだかの…キャッチ
コピーみたいなやつ。
…ん?
つまりなんだ?
さっき言ってたクインダークが
どうのこうのってのを…コンペに
提出したいって、そういう事かな
なるほどなるほど〜…
…
…
…うん。不採用。
「「えぇ?!」」
呪文
入力なし