とっておきを見せて上げる
「ここを越えられたら、もう終わりだわ…」
シルフィアは杖を強く握りしめ、仲間たちの方を見やったが、誰もが傷付き、疲労は限界に達しており、動くことすらままならないものばかりであった。
このままでは、もう守りきれない…
そう思った彼女は、胸元の古ぼけたペンダントをそっと握りしめた。
祖母から受け継いだ禁呪の魔具。
「決して使ってはいけないよ」幼い頃に交わした祖母との約束。
ごめんね、おばあちゃん…。
「とっておきを見せてあげるわ!」
シルフィアは目を閉じ、静かに詠唱を始めた。
森の木々が震え、大地がうねり、空気が淡く光を帯びてゆく。
古代語が紡がれるたびに、世界の理がねじれていく。
「ᚨᛚᚾᛁᚨᚱ ᛋᚨᛚᚲᚢᚾ ᚷᚨᚱᛁᚾ ᛏᚨᚾᛞᚨᚱᛁᛋ!」
叫びと同時に森の中心から神々しい光が放たれた。
侵略者たちは眩い閃光に包まれ、声ひとつ上げることなく消えていく…
そして、魂が抜けたかのように膝をつくシルフィア。
仲間たちが彼女の名を呼ぶ声が遠くから聞こえるが、もう立ち上がる事さえ出来ない。
それでも彼女は微笑みながら最後の言葉を紡いだ。
「みんな…あとは、頼んだよ」
呪文
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イラストの呪文(プロンプト)
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- Steps 62
- Scale 12
- Seed 554991427
- Sampler DPM++ 2M SDE Karras
- Strength 0
- Noise 1
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