小説『ニャンキョク地点の珈琲店』【ニャンノ世界】
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【絵物語SNS版】
【ニャンノ世界】
『ニャンキョク地点の珈琲店』
求めるんじゃない…ピカピカと
オーロラ、背にして、微笑する。
心の灯火、在りし人よ…
マダム・アイスリムは灯河喫茶を開店させ、かき氷珈琲を訪問客に提供する。瞳をキラキラさせて、
息子のダンケは母の姿を見てはにかむのだ。
【絵物語】
『ニャンキョク地点の珈琲店』
真なる場は尊敬や憧憬を求められない所にあると、信じて疑わなかったマダムの父、マグナ・アイスリムは、ニャンキョク地点で珈琲店を作る夢を抱いていた。
しかし、ペンギンが珈琲屋をやるなんてもんは、土台、無理だろうと人間になめられていたわけで、妨害もされたし、万事が順風満帆とはいかなかったわけである。
だからこそ…順風満帆ではないなかに…思考の昇華はあったわけで…、其でいいのか?其で正しいのかと思いつつ…、強制的ではない…自分だけの珈琲を求めて作り続けた先に何かあるのだと信じて、父の意思を継いでマダムは珈琲を大成させた。マグナはニャンニャンダ島で余生を過ごしており、マダムも息子と夫と共に、常夏の島でバカンスを送る程度には気持ちの余裕があった。
珈琲というものは…ある種、神話だと感じている。
単なる飲み物ではない…なればこその魅力が、全体ではなく、個人として行っているからこその、魅力があるのだと信じて、
ペンギンはかき氷珈琲を作るのだ。
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